学校集金にキャッシュレス決済を導入!業務負担や現金取り扱いリスクを減らそう
2025.09.11
2025.09.11
学校現場で長年利用されている「現金集金」が、教員の大きな負担となっているケースは珍しくありません。給食費、教材費、修学旅行費など多岐にわたる集金を手作業で管理することで、本来の教育活動に充てるべき時間が奪われてしまうこともあるでしょう。
近年、この課題を解決する「学校集金のキャッシュレス化」が注目を集めています。現金管理の煩雑さから解放され、教員の業務負担を大幅に軽減できるだけでなく、保護者の利便性向上にも直結します。
この記事では、学校集金をキャッシュレス化するメリットや、具体的な導入方法を紹介します。学校集金の効率化を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
学校集金のキャッシュレス化は必要?
教育現場では多種多様な集金が行われており、その方法も学校によって異なります。この集金業務は教職員の大きな負担となり、現金取り扱いに伴うリスクも無視できません。
まずは、学校集金の種類や現金集金が抱える課題を知り、キャッシュレス化の必要性をチェックしていきましょう。
学校集金の種類
学校ごとに、多種多様な集金が行われています。学校集金の主な種類は、以下の通りです。
- 教材費
- 給食費
- 学級費
- PTA会費
- 修学旅行積立金
その他、部活動費や生徒会費、卒業関連の費用などを集金している学校もあります。
給食費については、文部科学省が推奨する公会計化により、地方公共団体での徴収・管理が促進されています。しかし、その他の費用については、現在も各学校が集金を行うのが一般的です。
現金集金の3つの大きな課題
学校現場での現金集金には、以下の3つの課題があります。
- 教員の業務負担
- 現金取り扱いのリスク
- 保護者の支払い負担
特に、現金取り扱いに伴う紛失や盗難、計算ミスなどのヒューマンエラーは防ぐのが難しく、回収した現金にも多くの管理コストが発生します。現在、これらの課題を解決する一つの方法として、学校集金のキャッシュレス化が注目されているのです。
学校集金をキャッシュレス化する3つのメリット
学校集金のキャッシュレス化には、集金業務の負担軽減、保護者の利便性向上、そして現金管理リスクの低減というメリットがあります。ここでは、3つのメリットについて詳しく解説します。
集金業務の負担を軽減できる
キャッシュレス決済の導入は、教員の集金業務の大幅な負担軽減に直結します。キャッシュレス化により、金額確認やお釣りの準備、未納者への督促といった煩雑な作業から解放されるためです。さらに、集金代行サービスを活用すれば、請求書発行から入金確認まで自動化され、支払い状況の確認も容易になります。
教員が集金業務から解放され、本来の教育活動に専念できる環境を整えることで、学校全体の業務効率化と教育の質向上につながるのです。
保護者の利便性が向上する
共働き家庭や多忙な保護者にとって、キャッシュレス決済の導入は大きなメリットをもたらします。従来の現金集金では、保護者は期限までに毎回正確な金額を用意し、子どもに持たせる必要がありました。しかし、キャッシュレス化により、この手間から解放されるのです。
特に、自動引き落としに対応した口座振替や、営業時間を気にしなくてよいコンビニ決済、自宅からでも支払いができるスマホ決済などは、時間的制約や支払いの手間を削減してくれる便利な方法です。
子どもに現金を持たせる必要もないため、集金のたびに感じていた「お金を持たせて大丈夫だろうか」という保護者の心理的負担も軽減されます。
現金管理のリスクが軽減できる
従来の現金集金では、子どもが現金を紛失したり、教員が集計ミスを起こしたりするケースが少なくありませんでした。特に小学校低学年の児童が大金を持ち歩くことは、保護者にとって大きな不安要素といえるでしょう。
キャッシュレス決済の導入により、子どもに現金を持たせる必要がなくなり、現金紛失や盗難のリスクが解消されます。また、システム上で支払い状況が自動記録されるため、未納管理も効率化され、督促業務の負担も軽減されるのです。
さらに、公金である学校集金の取り扱いには高い透明性が求められますが、キャッシュレス化によって取引記録が電子化されれば、不正や会計ミスのリスクが低減します。自治体によっては、公会計化と合わせて導入することで、より厳格な管理体制を構築できるでしょう。
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学校集金のキャッシュレス化を成功させるには
学校集金のキャッシュレス化を成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。ここでは、キャッシュレス導入を円滑に進めるための具体的なステップを解説していきます。
事前に保護者の合意を得る
学校集金をキャッシュレス化する際は、保護者の十分な理解と合意を得ることが最も重要です。まずはPTA総会や説明会、案内文書などを通して、なぜキャッシュレス決済を導入するのか、その目的やメリットを丁寧に説明しましょう。
特に、教員の業務負担軽減や、子どもが現金を持ち歩くリスクの低減といった具体的なメリットを示すことで、多くの保護者の賛同を得やすくなります。
さらに、導入当初は従来の支払い方法との併用期間を設けて段階的な移行を行ったり、FAQを作成したりすると、保護者の不安をより軽減できます。保護者との丁寧なコミュニケーションが、キャッシュレス化成功の鍵ともいえるでしょう。
ニーズを満たす決済手段を用意する
学校集金のキャッシュレス化を成功させるためには、保護者の多様なニーズに応える必要があります。家庭ごとに経済状況や生活スタイルが異なるため、一つの決済方法だけでは全ての保護者をカバーできません。
口座振替は毎月の自動引き落としで支払い忘れを防止できるため、継続的な集金に最適です。コンビニ決済は24時間支払い可能で、特に共働き家庭に便利です。クレジットカード決済はポイント還元などの特典があり、スマートフォンからいつでも手続きできる利便性があります。また、スマホ決済(PayPay、楽天ペイなど)も若い世代の保護者に人気です。
保護者の年齢層や地域特性に合わせた決済手段を選定することで、スムーズな学校集金のキャッシュレス化が実現できるでしょう。
無理のないスケジュールで進める
決済手段によって導入までの期間は異なるため、計画段階では十分な準備期間を確保しましょう。例えば、口座振替では、導入から実際の運用開始までに約2ヶ月かかることがあります。
システム導入準備では、インターネット環境の確認や必要な初期設定を行い、教職員向けのトレーニングも計画します。操作方法だけでなく、トラブル対応についても研修しておくと安心です。
保護者への周知期間も考慮し、余裕のあるスケジュールで導入を進めることをおすすめします。
集金代行サービスを利用する
集金代行サービスは、学校集金業務の効率化を実現する最適な選択肢です。集金代行サービスでは、給食費や教材費などの請求から回収までを代行業者が代行するため、教職員は煩雑な現金管理から解放されます。
例えば、公立小中学校向け専用プラン「スクールコレクト」のような集金代行サービスでは、口座振替やコンビニ決済などのキャッシュレス決済に対応しています。学校側は集金項目と保護者情報を登録するだけで、その後の請求処理や入金管理が自動化されるため、大幅な業務負担の軽減が期待できます。
学年や学校が変わっても登録情報を引き継げる集金代行サービスを利用すれば、小学校入学時に手続きするだけで中学校卒業まで継続して利用できる利便性も魅力です。
学校集金のキャッシュレス化を検討する際は、保護者の利便性と教職員の負担軽減を両立できる集金代行サービスの活用も検討しましょう。
学校の集金代行ならリコーリースのスクールコレクト
学校集金における代行業者選びのポイント
決済手段の多さ
代行業者によって、提供している決済手段が異なります。学校集金をキャッシュレス化する際、保護者の多様なライフスタイルに対応できる決済手段を提供できるかが重要なポイントです。
例えば、口座振替を導入したものの、特定の地方銀行にしか対応していなかった場合、その銀行の口座を持っていない保護者は新しく口座開設を行う必要があり、手続きの手間が増えてしまいます。
ただ単に、決済手段の種類の多さだけでなく、口座振替であれば提携している金融機関数、コンビニ決済であれば利用できるコンビニチェーン数などもあわせて確認しましょう。
決済手段の多さや便利さが、保護者の利便性や支払い忘れの防止に直結します。
コストパフォーマンスの良さ
集金代行サービスを利用する際は、以下のような手数料が発生するのが一般的です。
- 初期費用:システム設定や登録料などを含むサービス導入時にかかる費用
- 月額基本料:サービス利用のため件数に関係なく毎月発生する固定費
- 振替手数料(請求手数料):請求1件ごとに発生する費用
- 振込手数料:利用者から回収したお金を事業者の口座に振り込む際に生じる費用
- オプション料金:有料オプションを利用する際の追加費用
料金体系は代行業者によって異なるため、請求件数や請求頻度を踏まえた見積もりを出してもらい、コストを比較しましょう。
初期費用0円から導入できるプランを提供している代行業者なら、導入時の費用負担を抑えられます。学校集金では、「行事の閑散期など集金業務が少ない期間」もあるため、利用のない月は月額基本料が発生しない代行業者を選ぶと、無駄なコスト負担を抑えられるのでおすすめです。
しかし、料金の安さだけで選ぶと、必要な機能が搭載されておらず期待する効果が得られないことも考えられます。必要な機能だけに絞ったシンプルなプランを選び、費用対効果の高いキャッシュレス集金を実現しましょう。
サポートの充実度
集金代行サービスの利用中、通信障害が発生したり、決済が正常に処理されなかったりといったトラブルが発生することもあるでしょう。そのため、迅速に対応してもらえるサポート体制が整っている代行業者を選ぶことも大切です。サポート内容を比較する際には、以下の点をチェックしてみてください
- サポートの対応時間
- 問い合わせ手段(電話・メール・チャットなど)
- 専任のカスタマーサポートの有無
- FAQやヘルプページの充実度
サポートが充実していると、迅速な対応が可能になり、教職員の業務負担が軽減や業務効率化につながります。
学校集金を効率化するならリコーリース
学校集金のキャッシュレス化を検討するなら、リコーリースの集金代行サービスがおすすめです。リコーリースは、代金回収において40年の歴史と20,000件以上の導入実績を誇る、信頼と実績のある代行業者。現在も多くの学校や自治体で利用されています。
また、「先生が生徒と向き合う時間をつくりたい」「保護者の方に安心してもらいたい」という想いから、公立小中学校専用のプラン「スクールコレクト」をご用意。初期費用0円、利用のない月は基本料金も不要であることに加え、公立小中学校での導入の場合、振替手数料(請求手数料)を抑えた特別な料金プランが適用されます。
学校の集金代行ならリコーリースのスクールコレクト
リコーリースの集金代行サービスが提供している決済手段は以下の2つです。
- 全国ほぼ全ての金融機関に対応した「口座振替サービス」
- 全国のコンビニやスーパーマーケット約66,000店舗で支払い可能な「コンビニ決済サービス」
また、コンビニ決済の無料オプションとして、PayPayや楽天ペイなどのスマホアプリで払込票を読み込んで支払いができる「スマホ決済サービス」もご利用いただけます。
導入後は専用サイト「コレクト!」で請求情報の登録や支払い状況の確認が簡単に行える上、専任スタッフによる丁寧なサポートを受けられるので、初めてのキャッシュレス導入でも安心です。学校集金業務の負担を軽減したい方は、ぜひご相談ください。
まとめ
学校集金のキャッシュレス化は、教員の業務負担軽減、保護者の利便性向上、現金管理リスクの軽減という大きなメリットがあります。導入を成功させるには、保護者の合意形成や段階的な移行、そして集金代行サービスの利用がポイントです。
集金代行サービスを活用する際は、提供される決済手段の多様性、コストパフォーマンス、サポート体制といった点を比較検討しましょう。
初めてキャッシュレス決済を導入される方は、コストパフォーマンスがよく、サポートが充実したリコーリースの集金代行サービスをご検討ください。多くの学校や自治体での導入実績をもとに、集金業務の効率化を丁寧にサポートします。
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【監修】尾﨑 宗則 リコーリース株式会社 BPO本部長
1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。