家賃・賃料・管理費を口座振替で回収!自動引き落としのメリットと導入方法
2022.06.22
2024.09.05
毎月発生する家賃の集金業務を負担に感じていませんか。口座振替は口座から指定した金額を自動引き落としするため、毎月発生する家賃の集金と相性がよいサービスです。
この記事では、家賃の集金に口座振替が適している理由や導入のメリット、導入方法などを紹介します。集金業務を効率化したい方や、未払いや支払い忘れに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
家賃の支払いで多いのは「現金手渡し」「クレジットカード支払い」「口座振込」「口座振替」
家賃で主に利用されている支払い方法は「現金手渡し」「クレジットカード支払い」「口座振込」「口座振替」の4つです。まずは、それぞれの支払い方法の特徴やメリット・デメリットを紹介します。
現金手渡し
家賃の支払い方法には、入居者が大家さんや管理会社の担当者に直接現金を支払う「現金手渡し」があります。昔は現金手渡しが多かったものの、近年では非対面での支払いが主流となっており、見かけることが少なくなりました。
入居者は毎月家賃を大家さんや管理会社に手渡さなければならず、受け取る側も現金の管理や領収書発行が必要となるため、お互いに煩雑さが残る方法です。
メリット | ・入居者と大家さん・管理会社の双方に手数料が発生しない
・入居者とコミュニケーションが取れる |
デメリット | ・両者のスケジュールを調整しなければならない
・現金の管理、領収書(または支払証明書)の発行が必要 |
クレジットカード支払い
クレジットカード支払いもありますが、この支払い方法は大家さんや管理会社にとっては負担が大きい方法だといえます。なぜなら、決済手数料の負担が発生するからです。入居者はクレジットカードで支払うことでポイントが貯まるほか、支払いタイミングを調整できるというメリットがあります。
メリット | ・残高不足や入居者都合などによる支払い遅れ・未払いが防げる
・支払いでポイントが貯まり、支払いタイミングも調整できるため入居者の人気は高い |
デメリット | ・大家さんや管理会社側に決済手数料の負担が生じる
・クレジットカードの利用限度額を確認する必要がある |
口座振込
口座振込は、入居者に指定の口座へ家賃を振り込んでもらう方法です。入居者自身のタイミングで支払いができる点がメリットである一方、入居者自身が振り込みの手続きを行う必要があるため、支払い忘れが発生する恐れがあります。
口座振込にかかる振込手数料は入居者負担となるのが一般的です。非対面での支払い方法としては、「口座振替」と並んで多く利用されています。
メリット | ・入居者の都合のよいタイミングで支払いができる
・銀行の窓口だけでなく、コンビニのATMやインターネットバンキングからも手続きができる |
デメリット | ・入居者に振込手数料が発生する
・支払いタイミングがばらばらで、大家さんや管理会社側に入金確認の負担が生じる ・支払い忘れのリスクがある |
口座振替
口座振替は毎月指定の日付に、入居者の預金口座から家賃が引き落とされるシステムで、「自動引き落とし」とも呼ばれます。指定の口座から自動的に家賃が引き落とされるので、入居者の口座に残高があれば、確実に家賃を回収できるのがメリットです。
口座振替は公共料金の支払いなどでも導入されているため、一度は利用したことがあるという方も多いでしょう。大家さんや管理会社側に手数料が発生しますが、指定した日に指定した金額が入金されることで、入金確認をはじめとする集金業務の効率化が期待できます。
メリット | ・指定の口座から自動引き落としが可能
・支払い忘れなどによる未回収リスクを軽減できる |
デメリット | ・手数料が発生する
・導入までに時間がかかる |
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家賃・賃料・管理費の集金におすすめ!口座振替サービスとは
より入居者と大家さん・管理会社の負担を少なく、かつ確実に集金するためには、口座振替がおすすめです。
公益財団法人 NIRA 総合研究開発機構(2023)「キャッシュレス決済実態調査 2023(速報)」によると、「家賃・管理費」の支払い方法で最も多かったのは「口座から自動引落し(51%)」でした。この結果から、口座振替を導入している方が多く、人気のある支払い方法であることが分かるでしょう。
口座振替を利用するには、まず入居者が利用している金融機関に大家さんや管理会社が口座振替を依頼する必要があります。ただ、何人もの入居者を抱えている場合、それぞれの入居者ごとに利用している金融機関は異なるため、大家さんや管理会社が全ての金融機関ごとに振替の依頼をしたり、入金管理をしたりするのは大変です。
面倒な手続きや入金管理といった業務を依頼したいという方には、「口座振替サービス」をおすすめします。口座振替サービスは、家賃や賃料などの集金を代行する代行業者が提供するサービスです。
代行業者は、それぞれの入居者の口座から家賃を自動引き落としで集金し、回収した家賃を大家さんや管理会社の口座に一括で振り込んでくれます。家賃や賃料以外にも、管理費などの回収にも利用可能です。
特にマンションでは、マンションの管理費、共益費、修繕積立金、駐車場の利用料、駐輪場の利用料など、回収する項目が多岐にわたります。口座振替サービスを活用すれば、家賃まわりの回収に関わる煩わしい作業を大幅に削減できるなど、さまざまなメリットを得られるでしょう。
家賃を口座振替(自動引き落とし)するメリット
口座振替サービスの利用は、煩わしい作業の削減だけではなく多くのメリットがあります。
- 事務作業が効率化できる
- 滞納リスクを下げられる
- 入居者も支払いが楽になる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
事務作業が効率化できる
賃貸物件の管理人にとって、家賃の回収はかなりの労力を要する作業です。現金での手渡しや口座振込によって家賃を回収した場合、どの入居者が支払いを完了していて、どの入居者がまだ支払っていないのか、管理人自身が自分で確認しなければなりません。
特に口座振込の場合、通帳へ記帳をしたり、入金明細をプリントアウトしたりなど「消し込み」といわれる確認作業も行う必要があります。こうした事務作業は入居者を多く抱えている場合は特に大変です。
口座振替サービスを利用すれば、システム上で「誰が家賃を払ってくれていないか」などが一目で分かるため、賃貸経営そのものの業務効率化が期待できます。家賃が自動で引き落とされることで払い忘れが防止でき、支払いを催促する業務が発生しないのも、口座振替のメリットです。
滞納リスクを下げられる
賃貸経営をする場合、その収入源は入居者の家賃です。未回収の家賃が増えれば、賃貸経営そのものが立ち行かなくなってしまうため、入居者による家賃の滞納はどうあっても避けなければなりません。
入居者の家賃滞納理由で特に多いのが、支払い忘れや勘違いによる未納です。口座振替であれば、家賃は自動で引き落とされるため、入居者の銀行口座に残高がないなどの場合を除いて、支払い忘れによって集金ができないといった事例も発生しません。うっかりミスによる滞納リスクを下げられる点も口座振替の大きなメリットです。
入居者も支払いが楽になる
口座振替は入居者側にもメリットのある家賃の支払い方法です。現金手渡しや口座振込の場合、入居者としても毎月の手渡しや入金作業などの面倒な手間がかかります。その上、支払い忘れがあると滞納の連絡を受けて申し訳なく感じたり、延滞料が発生したりすることもあるでしょう。
口座振替であれば、口座にお金を入れておけば後は自動で引き落とされるため、大家さんや管理会社のみならず、入居者にかかる負担も軽減可能です。
家賃を口座振替(自動引き落とし)するデメリット・注意点
口座振替は、確かにメリットの多い支払い方法ですが、一方でデメリットも存在します。ここでは、口座振替を始める前に知っておきたい注意点をチェックしましょう。
口座振替の手続きには時間がかかる
口座振替を始めるためには、入居者による口座振替依頼書への記入・捺印が必要です。入居者が口座振替依頼書の手続きを忘れていると、口座振替自体をスタートできなくなることもあります。
入居者に口座振替依頼書をしっかり記入・捺印してもらったとしても、書類を提出してからすぐに引き落としが始まるわけではありません。金融機関側でも口座振替の手続きや準備が必要なため、サービスの導入から振替サービス開始まで約2ヶ月はかかります。余裕をもったスケジュールで申し込みを行うことが大切です。
手数料が発生する
口座振替は便利なサービスではあるものの、手数料が発生します。以下は、代行業者を利用して口座振替を導入する場合にかかる手数料です。
- 初期費用
- 月額基本料
- 振替手数料(請求手数料)
- 振込手数料
有料オプションなどを利用する場合は、別途オプション料金などが発生することもあります。手数料は依頼先の代行業者によっても異なるため、細かい見積もりを依頼した上で、費用対効果を考慮して導入を検討しましょう。
口座振替サービス(自動引き落とし)の導入方法:大家さん、管理会社
口座振替を利用する場合、口座振替サービスを活用しない手はありません。ここでは大家さん、管理会社側の口座振替サービスの導入方法を説明します。
口座振替サービスを利用するためには、契約前に代行業者の書類審査が必要です。書類審査を通過したら契約締結後、入居者に「口座振替依頼書」を書いてもらいます。
口座振替依頼書への記入・捺印が完了したら、大家さんや管理会社は依頼書を回収し、代行業者へ提出しましょう。代行業者は回収した依頼書を取りまとめ、金融機関に送付します。顧客情報・請求情報等の登録が完了したら口座振替がスタートするという流れです。
代行業者のリコーリースでは、口座振替サービスを簡単に始めるための専用Webサイトを開設しています。入居者から口座振替依頼書を回収した後、専用Webサイトに入居者の口座情報や引き落とし金額を入力すると引き落としが行えるほか、引き落としの回収情報なども確認することが可能です。
回収金額や各種手数料なども専用Webサイトから確認できるため、引き落としから入金管理まで簡単に手続きできる仕様になっています。
口座振替サービス(自動引き落とし)の手続き方法:入居者
口座振替サービスの利用には、前提として入居者が銀行口座を開設しておく必要があります。口座振替依頼書には、所有している銀行口座の情報はもちろん、届出印を押さなければなりません。依頼書を提出する前に、必要事項が記入されているか、捺印のミスがないかを確認しましょう。
依頼書の記入・捺印が完了したら、大家さんや管理会社に書類を送付します。後は大家さんや管理会社が手続きしてくれるので、引き落とし期日までに家賃を口座に用意しておけば完了です。
家賃の口座振替(自動引き落とし)ができない場合はどうすればよい?
家賃の口座振替は、一度手続きさえしてしまえば絶対に安心というものではありません。ここでは、口座振替で発生しやすい問題とその対処法について詳しく解説します。
残高が足りなくて引き落とせなかった
口座振替は、入居者の払い忘れを防ぐことができる一方で、そもそも口座に残高がなかった場合は引き落としができません。口座振替でも単純なミスで口座に残高を入れ忘れることがあります。例えば、給与口座と家賃の引き落とし口座を別にしている場合などです。
家賃の引き落とし口座にお金を入れておくのを忘れたまま引き落とし期日を迎えてしまい、残高不足で指定の金額を引き落とせなかったというケースは少なくありません。
残高不足や、入金を忘れていた場合に備えて、コンビニの払込書を発行できる「コンビニ決済サービス」の併用を検討するのもよいでしょう。コンビニ決済サービスは、コンビニ店舗で支払いができる「コンビニ払込票」を発行するサービスです。いくつか家賃の回収手段を用意しておくことで、未払いによるトラブルを未然に防げます。
登録した口座の変更をお願いされた
入居者から引き落とし口座の変更をお願いされることもあります。入居者が転職して勤務先が変わった場合や、新しい給与口座を開設した場合など理由はさまざまです。
そのような場合、まず大家さんや管理会社は、変更依頼があった入居者に新しい口座振替依頼書を送付します。入居者は届いた口座振替依頼書に必要事項を記入・捺印して、返送すれば入居者側の手続きは完了です。
大家さんや管理会社は、受け取った記入・捺印済みの依頼書を代行業者へ送付します。細かい変更手続きは代行業者がやってくれるので、不備等なく金融機関側の手続きが完了すれば、新しい口座で自動引き落としが開始できるでしょう。
なかなか口座振替に切り替えてもらえない
家賃の口座振替を始めるためには、入居者に口座振替依頼書を提出してもらわなくてはなりません。入居者の中には、そうした手間を嫌ってなかなか口座振替に切り替えてくれない方もいるのではないでしょうか。
このようなケースでは、入居者に口座振替のメリットを伝えるのが効果的です。最初の手続きさえ済ませれば、後は家賃が自動的に引き落とされるので、結果的に手間がかからなくなることを丁寧に伝えてみましょう。入居条件にあらかじめ「口座振替必須」などと記載しておけば、最初から面倒が起こらないのでおすすめです。
初期費用0円で導入できるリコーリースの口座振替サービスで家賃滞納をなくそう
自動で引き落としを行ってくれる口座振替は、毎月発生する家賃に適した支払い方法です。事務作業を効率化したい、滞納リスクを下げたいという方はぜひ導入を検討してみてください。
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マンション管理組合や駐車場や駐輪場を管理されている管理会社の方も、お気軽にお問い合わせください。家賃や賃料、管理費や共益費、また駐車場料金や駐輪場の料金など、家賃まわりの集金の効率化をリコーリースがサポートいたします。
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