集金代行サービスの料金はいくら?手数料の相場や内訳を知って比較しよう
2025.05.14
2025.05.14
請求・集金作業は負担が大きい業務です。特に、中小企業や個人事業主は大企業に比べて人手が足りないため、請求・集金作業の負担がより大きくなります。もし、請求・集金作業が大変で悩んでいるなら、集金代行サービスを利用するとよいでしょう。
とはいえ、「手数料がどのくらいかかるのか」「相場感がわからない」など、不安に感じる方もいるかもしれません。この記事では、集金代行サービスの利用料金の目安や、手数料の相場について詳しく解説していきます。
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目次
集金代行サービスとは?
集金代行サービスとは、代行業者が利用者からサービスや商品の代金を回収し、事業者の口座に振り込んでくれるサービスです。代行業者は、主に口座振替とコンビニ決済を用いて、事業者にかわって代金を回収します。
ここでは、集金代行サービスについてより詳しく知るために、依頼できる業務や導入のメリット、収納代行との違いについて解説します。
集金代行サービスで効率化可能な業務
集金代行サービスを利用すると、集金以外に以下のような業務の効率化も期待できます。
・口座振替やコンビニ決済の導入手続き
・請求書の作成や発行、送付
・入金管理
・消込業務
・督促業務
ただし、提供しているサービスや代行可能な業務範囲などは代行業者によって異なるため、導入前の確認が重要です。
集金代行サービスを導入するメリット
集金代行サービスを導入すると、集金業務にかかっていた人的コストが削減され、より生産性の高い業務に人手を割けます。また、口座振替やコンビニ決済は現金を使用しない集金方法であるため、現金管理の手間がかかりません。
口座振替は支払いの自動化、コンビニ決済は利便性の向上により、未払いリスクを最小限に抑えられるのもうれしいポイントです。代金の回収率が上がれば、未払いによって発生する督促業務も減らせます。
口座振替とコンビニ決済ともに、便利な集金方法ですが、事業者が直接契約するには、かなりの手間と時間がかかるのが懸念点でした。しかし、集金代行サービスでは、代行業者の審査に通過し契約するだけで、代行業者が提携している複数の金融機関・コンビニチェーンに対応できるため、手続きが楽になるのです。
加えて、代行業者が回収したお金は、まとめて事業者の口座に振り込まれる仕組みであるため、入金日が統一されて消込業務も簡素化できるでしょう。集金に関連する全体的な業務量を減少できるのが、集金代行サービスを導入するメリットです。
集金代行と収納代行の違い
集金代行サービスと似ているサービスとして、収納代行サービスがあります。収納代行も集金代行と同じく、集金に関する手続きを代行するサービスです。ただし、集金代行が口座振替とコンビニ決済など複数の集金方法に対応しているのに対し、収納代行は基本的にコンビニ決済のみという違いがあります。
集金代行サービスの料金とは?手数料の内訳と相場
集金代行サービスの利用を検討している方にとって、気になるのは料金ではないでしょうか。ここでは、集金代行サービスの利用時に発生する手数料の内訳と相場について説明していきます。
初期費用
初期費用は、集金代行サービスを新規に導入する際に必要となる費用です。初期費用は最初の1回のみ発生するもので、システム導入費や初期設定費、導入サポート費などが含まれています。相場は幅があり、無料から数万円程度です。
月額基本料
月額基本料は、請求金額や件数に関わりなく、サービスを利用している間は毎月固定で発生する費用です。月額基本料には、システム利用料やサポート費などが含まれます。
相場は数千円程度、高くても1万円までのケースが多いです。こちらも初期費用と同様、「月額基本料は無料」「利用しない月は月額基本料が発生しない」といったサービスもあります。
振替手数料(請求手数料)/回収手数料
振替手数料(請求手数料)は、口座振替などを用いて代金を回収してもらうために代行業者に支払う手数料です。コンビニ決済の場合は、回収手数料と呼ばれることもあります。
振替手数料(請求手数料)は、請求1件ごとに発生し、1件あたり数百円程度が目安です。代行業者によって手数料に幅があるため、契約前に個別に見積もりを取り確認しましょう。
振込手数料
集金代行サービスを利用して回収した売上は、まとめて事業者の口座に振り込まれます。この際に発生するのが振込手数料です。
振込手数料の相場は、1回につき数百円程度ですが、振り込み回数が多くなるとその分費用がかさみます。入金タイミングや回数が柔軟に設定できる代行業者を選ぶと、コストの最適化につながるでしょう。
その他の手数料
代行業者によっては、独自の手数料を定めていることもあります。独自の手数料に関する詳細は見積もりで確認しましょう。
また、無料で提供しているサービス内容も、代行業者によって異なります。有料のオプションサービスを利用する際には、別途費用が発生するため、サービス内容も踏まえて依頼する代行業者を選定することも重要です。
口座振替を導入するには?手続きの流れと注意点
ここでは、集金代行サービスを利用して、口座振替サービスを導入する際の流れを解説します。導入時の注意点も紹介しますので、口座振替の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
口座振替を導入すべき理由
口座振替は、一度口座を登録しておけば、指定した日付に自動で引き落としを行える点がメリットです。
継続的に支払いが発生するサービスと相性がよく、公益財団法人NIRA総合研究開発機構が発表した「キャッシュレス決済実態調査 2023(速報)」によると、授業料や家賃、水道代などの項目では、クレジットカード払いを抑えて、口座振替が最も利用者の多い支払い方法という結果でした。
銀行口座があれば利用できるため、クレジットカードの所持率が低い若年層や高齢者が多いサービスにもおすすめです。また、利用者が自ら支払い手続きを行う必要がないため、回収率や継続利用率の向上にも期待できます。
口座振替|導入の流れ
集金代行サービスを利用して口座振替を導入する際の流れは、以下の通りです。
1.依頼する代行業者を選定する
2.必要書類を提出して申し込みを行い、代行業者の書類審査を受ける
3.審査通過後、契約条件などを確認の上、代行業者と契約締結する
4.代行業者から受け取った口座振替依頼書を、顧客に送付し記入・捺印してもらう
5.記入・捺印済みの依頼書を代行業者に提出する
6.顧客情報、請求情報等の登録完了後、利用開始
口座振替の導入時には、審査や依頼書のやりとりなどが発生するため、利用開始までに2ヶ月程要することがあります。余裕をもったスケジュールを組んだ上で導入を進めましょう。
口座振替を導入する際の注意点
口座振替は、集金を自動化できる便利な方法ですが、口座に残高がない場合は引き落としができません。集金失敗のリスクを低減するには、給料日後など口座にお金が入っている可能性が高いタイミングで集金を行うとよいでしょう。そのためにも、引き落とし日が柔軟に設定できるかどうかが重要です。
また、普段使用している銀行口座が使えれば顧客の利便性が高まります。多くの顧客に対応できるよう、対応している金融機関数が多い代行業者を選択することも大切です。
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コンビニ決済を導入するには?手続きの流れと注意点
次に、集金代行サービスを利用して、コンビニ決済サービスを導入する際の流れを解説します。口座振替との違いにも注目しながら、自社に最適な集金方法を選択するための参考にしてみてください。
コンビニ決済を導入すべき理由
ネットショッピングにおける支払い方法にコンビニ決済を選ぶ人は少なくありません。総務省が発表した「令和5年通信利用動向調査」によると、インターネットで購入する際の決済方法において、コンビニ決済はクレジットカード払い、電子マネーによる支払いに次いで3番目に多い結果でした。
ECサイト利用者の中には、クレジットカードを持っていない、あるいは個人情報の流出を恐れる方もいるでしょう。コンビニ決済の導入によって、そうした顧客ニーズに対応し、販売機会の損失を防ぐことができます。
次に、商品を購入した人が24時間いつでも支払いできることもコンビニ決済の強みです。銀行や郵便局の場合は窓口が開いている時間が限られており、振り込みの入金確認にも時間がかかります。一方、コンビニは24時間営業しているため、利用者が好きなときに代金を支払うことができるため、未払いリスクが低減されます。
コンビニ決済|導入の流れ
集金代行サービスを利用して、コンビニ決済を導入する際の流れは、以下の通りです。
1.依頼する代行業者を選定する
2.必要書類を提出して申し込みを行い、代行業者とコンビニ各社による書類審査を受ける
3.自社のプリンターで印字テストを行う
4.審査通過後、契約条件などを確認の上、代行業者と契約締結する
5.顧客情報、請求情報等の登録完了後、利用開始
コンビニ決済の申し込みから導入開始までは、審査を含め、1ヶ月半~2ヶ月ほどかかります。また、印字テストなどで問題が発生した際には、さらに追加対応の時間がかかる恐れがあるため、導入を決めたら早めに手続きを開始しましょう。
コンビニ決済を導入する際の注意点
コンビニ決済には、顧客による払込票紛失のリスクがあります。払込票がなければコンビニでの支払いもできないため、事業者はあらためて払込票を郵送しなくてはなりません。
また、顧客が支払いを忘れたまま一定の時間が経過すると、基本的には注文がキャンセルされます。キャンセルになれば当然販売機会は失われ、払込票の郵送費などが無駄になってしまうでしょう。いざというときに慌てないよう、再発行の手続き方法や支払い忘れの顧客に対する対応方法も確認しておきましょう。
集金代行サービス比較!選び方のポイント
最後に、集金代行サービスを提供する代行業者の選び方のポイントを紹介します。以下のポイントをチェックし、自社に最適な代行業者を見つけましょう。
事前に見積もりを依頼する
集金代行サービスの手数料は、代行業者によって異なる上に、業種や事業規模などにより変わるケースもあります。そのため、各社ホームページを閲覧するだけでは正確な比較ができません。
そもそも、詳しい手数料はホームページ上に掲載されていない場合もあるので、見積もりを依頼して検討することをおすすめします。見積もりを依頼する際は取り扱っている商材・サービス、顧客層、請求件数など、見積もり作成に役立つデータを詳しく伝えましょう。データが多ければ、より精度が高い見積もりが期待できます。
見積もりを取ったら内訳をしっかり確認し、不明点は事前に問い合わせて解決することが大切です。適正価格かどうかを判断するために、複数の集金代行サービスから見積もりを取り、比較するのもよいでしょう。
短期・長期の両方の視点で手数料を考える
集金代行サービスの手数料を比較する際は、単に「安さ」を重視してしまいがちですが、短期・長期の両方の視点で検討するのが重要です。
例えば、事業規模が小さい、または事業を始めたばかりなど今後の見通しがあまり確実でない場合は、振替手数料(請求手数料)など請求1件ごとに発生する費用を安く抑えるより、初期費用や月額基本料金を安く抑えたほうが月々の負担を軽減できます。
逆に、事業規模が大きい場合や今後の見通しが明るい場合は、固定費が割高でも振替手数料(請求手数料)が安いほうが、トータルで支払うコストを抑えられる可能性があるのです。
各手数料が適正範囲であるかというのも大切ですが、コストパフォーマンスを考えるのであれば「自社に適した料金プラン」を提供してくれる代行業者を選びましょう。
オプションサービスを確認する
集金代行会社が提供している集金代行以外のサービスにも注目して選ぶのもポイントの一つです。どのオプションサービスが無料・有料であるかは代行業者により異なりますが、集金代行に加えてオプションサービスを利用すれば、業務効率向上や売上アップが見込めます。
請求書発行作業を軽減できる請求書発行代行サービス、キャッシュカードのみで口座振替に必要な手続きが完了するペイジー口座振替受付サービスなどは、オプションサービスの一例です。
請求書発行代行サービスを利用すれば、請求書の印刷と封入から発送までを依頼でき、請求書発行に関わる事務作業を大幅に軽減できるでしょう。人手が足りず請求書の作成・発送作業が負担になっている方、請求書の不備が多い方などにおすすめのオプションサービスです。
ペイジー口座振替受付サービスでは、キャッシュカードをPay-easy(ペイジー)対応端末でスキャンして読み取ることで、その場で口座振替に必要な口座の登録手続きが完了します。記入ミスや捺印漏れといった不備が起こりやすい口座振替依頼書の記入・捺印が省けるため、事業者と顧客双方にとってメリットの多いオプションサービスといえます。
内部リンク:請求書発行代行サービス
内部リンク:ペイジー口座振替受付サービス
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集金代行サービスにかかる料金は、依頼する代行業者によって異なります。ただし、料金体系だけでなく、提供しているサービス内容などもさまざまなため、単に一つの手数料の安さのみで選べばよいというわけではありません。
集金代行サービスで効率化させたい業務を明確にし、実際の請求件数を加味した上で、ランニングコストも含めた見積もりで比較・検討することが大切です。
リコーリースでは、口座振替とコンビニ決済の2つの決済方法に対応した集金代行サービスを提供しています。初期費用0円、使わない月の月額基本料0円と導入しやすい料金設定であることに加え、事業内容やお悩みを丁寧にヒアリングし、個別に最適なプランでの見積もりを作成しているのが特徴です。
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【監修】尾﨑 宗則 リコーリース株式会社 BPO本部長
1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。