「口座振替」「コンビニ決済」による事業者向け代金回収サービス

リコーリース株式会社 集金代行サービス

RICOH

訪問診療の集金業務を改善する方法|決済方法ごとの特徴と効率化のポイント

2025.09.11

2025.09.11

患者の自宅を訪問している医師" alt="訪問診療の集金業務を改善する方法|決済方法ごとの特徴と効率化のポイント">

訪問診療の現場において、診療費の集金は手間がかかる業務のひとつです。現金の管理や未収金の回収、振り込み確認など、本来の診療業務以外にかかる時間と手間は、スタッフの大きな負担になります。

集金業務を効率化したいものの、どのようにすればよいか分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、集金代行サービスを導入して業務を効率化しつつ、患者の利便性を高める方法を紹介します。この機会に業務全体を見直し、負担を軽減しましょう。

訪問診療における集金方法と特徴

机の上に置かれた集金袋と5,000円紙幣、電卓
訪問診療の現場において、診療費の集金は手間がかかる業務であるだけでなく、患者満足度にも大きく影響するポイントです。さまざまな決済手段が存在していて、それぞれにメリット・デメリットがあります。

状況によって最適な集金方法は異なるため、方法ごとの特性を正しく理解することが重要です。ここでは、訪問診療で利用される代表的な4つの集金方法について解説します。

現金支払い

訪問診療における現金集金は、多くの医療機関で採用されているオーソドックスな支払い方法です。しかし、現金で診療費を集金することには、さまざまな課題があります。

大きな課題のひとつが、現金を持ち歩くことによる紛失や盗難のリスクです。複数の患者を診療する場合、集金した現金を持ったまま次の患者のもとへ行くこともあり得ます。また、患者が診療費分の現金を用意していないケースも少なくありません。その場合、再度訪問しての集金が必要です。

診療内容によって請求額が異なることに加えて、釣り銭の準備や金額確認などで管理業務は煩雑になりがちです。さらに、集金した現金の入金確認や帳簿への記載といった事務作業も必要となり、本来の診療業務に充てる時間が削られます。

銀行振り込み

訪問診療費の支払い方法として、銀行振り込みを採用している医療機関もあります。現金を直接収受しないため、スタッフの負担軽減や紛失リスクの回避という点でメリットがあります。

しかし、銀行振り込みには患者側に一定の手間が発生するのが課題です。患者は請求書を受け取り、ATMやインターネットバンキングなどを通じて振り込む必要があります。また、振込手数料は基本的に患者側が負担し、数百円程度とはいえ追加の費用負担が必要です。

口座振替

口座振替も訪問診療費の集金方法として広く採用されています。患者側が事前に金融機関の口座情報を登録しておくと、毎月決まった日に診療費が自動で引き落とされる仕組みです。

未収金のリスクが低いのが、口座振替の大きなメリットといえます。一度登録手続きを完了すれば、残高不足や障害などのトラブルがない限り診療費を回収できます。ただし、導入する際には、患者側が口座振替の手続きを済ませなければなりません。

金融機関での手続き完了まで1〜2ヶ月程度かかることもあるため、余裕をもったスケジュールで登録作業を行うことが大切です。

医療費後払いサービス

医療費を対象にした後払いサービスもあり、訪問診療の集金手段として使用できます。これは、患者が診療後すぐに診療費を支払わず、後日まとめて決済する仕組みです。

後払いサービスによって差があるものの、クレジットカードや口座振替、コンビニ決済などを利用できます。患者側は診療時に現金を用意せずに済み、医療機関側は現金を管理する必要がありません。

両者の負担を大きく軽減できるため、集金方法に悩んでいるなら積極的に活用するとよいでしょう。

訪問診療費の集金方法を選ぶときのポイント

ベッドに寝ている人を診療している医師
訪問診療費の集金方法を考える際には、医療機関の実情に合った方法を選ぶことが重要です。患者のニーズや医療機関の規模、業務体制などを考慮する必要があります。

ここでは、訪問診療費の集金方法を選ぶときに押さえておきたい3つのポイントを詳しく解説します。

多様な決済手段を用意する

訪問診療の集金業務では、患者側のニーズに対応できる決済環境の整備が求められます。人によって利用したい決済手段が異なるため、多くの決済手段に対応したサービスを利用するとよいでしょう。

サービスによっては、口座振替や銀行振り込み、コンビニ決済、クレジットカードなどのさまざまな決済手段に対応しています。これからサービスを導入するなら、対応している決済手段の豊富さもチェックしましょう。ただし、決済手段が多くなるほど費用もかさむ傾向にあるため、必要な方法を選択して導入できるかどうかも確認します。

取り扱い規模に適したサービスを選ぶ

医療機関の規模や患者数に応じて、適したサービスを選ぶことも重要です。小規模なクリニックと大規模な病院では、必要な機能や投入できる予算が大きく異なるためです。

例えば、比較的患者数が少ないクリニックであれば、必要な機能がそろっているものの中から利用件数が少ないときのコスト負担が少ないサービスを選ぶとよいでしょう。初期費用が安価なサービスもおすすめです。

一方で中規模~大規模な医療機関には、管理システムの機能が充実していたり、APIで院内のシステムと連携できたりするサービスが向いています。スタッフ間での情報共有もスムーズになり、業務効率が向上するためです。

関連する業務を効率化できるか確認する

全般的な集金業務を効率化したいなら、集金に関連する業務もまとめて見直しましょう。患者情報の管理や処方箋の発行、薬局への送付、請求書の作成など、訪問診療に付随する作業は意外と多く、これらの業務負担も大きくなりがちです。

ただ単に集金業務を減らすだけでなく、負担が大きいと感じる業務をカバーできるサービスを選ぶことで、より効率的な運用が目指せます。

訪問診療費の集金に集金代行サービスを導入するとよい理由

通帳とスマホを手に持ち、ノートパソコンを眺める人の手元
集金代行サービスの活用は、訪問診療費の効率的な回収におすすめの方法です。適したものを選んで導入することで、全体的な業務負担を軽減しつつ患者の利便性を高められます。ここでは、新たに集金代行サービスを導入することで得られる3つのメリットについて、実務的な観点から詳しく解説します。

複数の決済方法をまとめて導入できる

集金代行サービスを契約すれば多様な決済手段をまとめて導入でき、個別に契約・運用する手間を省けます。

例えば、口座振替を導入するためにひとつひとつの銀行と手続きしたり、各コンビニチェーンと個別に契約を結んだりする必要はありません。集金代行サービスを提供する代行業者と契約するだけで、複数の決済手段を一括で導入できます。

経理業務の手間を大幅に削減できる

訪問診療に関係する経理業務を大幅に効率化できるのも、集金代行サービスのメリットです。

複数の決済手段を利用している場合、それぞれで入金状況や手数料の支払いを管理する必要がありました。決済手段によって締め日や入金サイクルも異なり、経理業務が煩雑化するケースもあります。

しかし、集金代行サービスなら全ての決済を一元管理でき、売上管理がスムーズになるのがメリットです。患者からの入金確認業務が一本化され、明細を確認すれば取引先ごとの売上がすぐに分かります。さらに、請求書の発行や送付をはじめとした煩雑な業務から解放されるのもメリットといえるでしょう。

患者の利便性が高まる

訪問診療を受ける患者側の利便性が大幅に向上するのも、集金代行サービスを導入する大きなメリットといえます。自分のライフスタイルや普段使っている方法に応じて、最適な支払い方法を選択できるようになるためです。

例えば、外出が困難な場合は、自動的に支払いが行える口座振替を利用することで、現金を用意する必要がなく、勘違いによる支払い忘れも予防できます。スマホ決済に対応していれば、自宅にいながら好きなタイミングで支払いを完了させることも可能です。

訪問診療費の集金に集金代行サービスを導入するときの注意点

訪問診療で患者と会話している医療スタッフ
集金代行サービスは集金業務の効率化に役立ちます。しかし選定するサービスや導入方法を誤ると、かえって業務が複雑化したり、患者の利便性が損なわれたりしかねません。

ここでは、集金代行サービスを訪問診療の集金業務に導入する際に注意したい2つの重要なポイントを解説します。導入してから後悔しないためにも、ここで一通り確認しておきましょう。

必要な決済手段を提供しているか確認する

訪問診療費の集金手段として集金代行サービスを導入する際には、必要な決済手段を提供しているか確認することが重要です。代行業者によって利用できる決済方法は異なり、中には安価にサービスを提供している半面、決済手段が限られているケースもあります。

導入を検討する際は患者のニーズと将来的な拡張性の両面を考慮し、必要な決済手段がそろっているかチェックすることが大切です。

既存の業務フローに組み込めるようにする

集金代行サービスを訪問診療の現場に導入する際は、既存の業務フローに無理なく組み込めるかチェックしましょう。場合によっては業務フローの見直しも必要です。

まずは、使用しているレセコンや電子カルテと連携できるか確認しましょう。患者情報や決済データを自動連携できれば手動で入力する手間を省け、ヒューマンエラーを防げます。

次に、スタッフの動線と作業負担を考慮した運用設計が必要です。訪問診療では医師や看護師が直接集金するケースが多いため、操作が簡単で持ち運びやすい端末を選ぶとよいでしょう。

訪問診療費の集金を効率化するならリコーリースへ

リコーリースの集金代行サービスは、訪問診療費の集金にも活用できます。請求件数は1件から利用でき、導入に伴う初期費用はかかりません。そのため、小規模な診療所でも導入しやすいのが特徴です。

口座振替とコンビニ決済の両方に対応していて、患者は自分に合った手段を選べます。また、コンビニ決済の無料オプションとして、スマホ決済サービス(スマホアプリを利用した支払い)も利用可能です。

クリニック側が専用ソフトを導入する必要はなく、導入がスムーズなのもメリットといえるでしょう。使いやすくコスト負担が比較的小さいサービスを探しているなら、ぜひリコーリースをご検討ください。
リコーリースの集金代行サービス

まとめ

車椅子の女性を診療している医師
訪問診療費を集金する方法には、現金決済のほかにも銀行振り込みや口座振替、後払いサービスの利用などの方法があります。医療機関の規模や患者のニーズに応じて複数の決済手段を組み合わせることで、業務を効率化しつつ未収金などのリスクを軽減できるでしょう。

これから訪問診療の集金環境を整備しようと考えているなら、ぜひリコーリースにご相談ください。リコーリースの集金代行サービスでは、口座振替とコンビニ決済を利用でき、小規模なクリニックでも適切なコストで導入・運用できます。

尾﨑 宗則

【監修】尾﨑 宗則 リコーリース株式会社 BPO本部長

1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。