「口座振替」「コンビニ決済」による事業者向け代金回収サービス

リコーリース株式会社 集金代行サービス

RICOH

【口座振替の勘定科目】具体的な仕訳パターンと実践例を紹介

2025.04.04

2025.04.16

勘定科目と書かれたノートとペン" alt="【口座振替の勘定科目】具体的な仕訳パターンと実践例を紹介">

口座振替の適切な勘定科目選びや仕訳方法に悩むことは少なくありません。「この引き落としはどう記帳すべきか」「手数料の勘定科目は何を使えばよいか」といった疑問を抱えながら、会計処理に時間を費やしている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、経理担当者や個人事業主が知っておきたい口座振替時の正しい勘定科目と仕訳方法を、実践例を交えてわかりやすく解説します。経理作業の効率化と正確な会計処理を実現しましょう。

口座振替とは?勘定科目の選び方

オフィスでスーツの男性が右手を顎に当て、斜め上を見ている

経理担当者や個人事業主にとって、口座振替の会計処理は重要な業務です。ここでは、口座振替の基本的な仕組みから適切な勘定科目の選択方法について解説します。まずは、口座振替の基本的な考え方を理解し、取引の性質に応じた正しい勘定科目の選び方を学びましょう。

口座振替とは?会計処理の基本的な考え方

口座振替とは、契約や取引に基づいて自動的に銀行口座間で資金移動が行われる仕組みで、自動振替や自動引き落としとも呼ばれます。会計処理においては、この資金移動を正確に記録することが重要です。
単なる口座間の資金移動であれば「普通預金」と「当座預金」の資産間移動となりますが、事業経費の支払いであれば「経費科目」と「普通預金」の取引となります。また、口座振替では手数料が発生することも多く、これは「支払手数料」などの適切な科目で計上する必要があります。

口座振替で使用される主な勘定科目一覧

口座振替で使用される主な勘定科目は、取引の内容と発生タイミングによって選択されます。頻繁に使用する基本的な勘定科目は、「普通預金」「売掛金」「未払金」「売上」などです。
入金処理では「普通預金」を借方に記載し、その資金の性質に応じて「売上」や「預り金」などを貸方に記載します。一方、支出処理では費用の性質に合わせて「通信費」「水道光熱費」「地代家賃」などを借方に、「普通預金」を貸方に記載します。
事業の種類によっても選択すべき勘定科目は変わります。小売業であれば「商品」や「仕入」、サービス業なら「外注費」などが頻繁に使われます。

取引区分 借方科目例 貸方科目例
売上金の入金 普通預金 売上/売掛金
経費の支払い 通信費/水道光熱費 普通預金
口座間資金移動 当座預金 普通預金
口座振替時の手数料 支払手数料 普通預金

口座振替時の手数料の正しい計上方法

口座振替の際に発生する手数料の勘定科目は「支払手数料」です。この科目は取引やサービスに付随して発生する各種手数料の支払いを記録するために使用されます。例えば、売上金が振り込まれる際に手数料が差し引かれる場合(手数料自社負担の場合)、以下のように仕訳します。

【売上入金時の仕訳】

借方科目 金額(円) 貸方科目 金額(円)
普通預金 99,500 売上 100,000
支払手数料 500

上記は、売上100,000円が入金された際の仕訳です。入金額は99,500円となっており、差額の500円は振込手数料として差し引かれています。
同じように、手数料を自社で負担し、経費を支払った際の仕分け例は以下の通りです。

【経費支払い時の仕訳】

借方科目 金額(円) 貸方科目 金額(円)
水道光熱費 10,000 普通預金 10,220
支払手数料 220

上記は、口座引き落としで経費(水道光熱費)を支払った際の仕訳です。引き落とし額は10,220円となっており、内訳は水道光熱費10,000円と振込手数料220円で、振込手数料には「支払手数料」の科目を使用します。

振込手数料が少額の場合は「雑費」として処理することも可能ですが、経費の内訳を明確にするためには「支払手数料」を使用するのが望ましいといえます。

【口座振替】具体的な仕訳パターンと実践例

仕訳と書かれた木のブロック、電卓、スマホ、ペン

ここでは、事業者が日常的に遭遇する口座振替の主な仕訳パターンを解説します。売上金の入金から定期的な経費支払い、クレジットカード引き落とし、さらには業種別の特徴的な仕訳例まで、実務で活用できる具体例を見てみましょう

例1.売上金の入金

顧客からの売上代金が口座振替で入金された場合、適切な仕訳が必要です。基本的な仕訳は「借方:普通預金、貸方:売掛金」です。例えば、サービス提供の対価として100,000円が振り込まれた場合の仕訳は次の通りです。

【売上計上時の仕訳】

借方科目 金額(円) 貸方科目 金額(円)
普通預金 100,000 売掛金 100,000

取引内容の補足欄である「摘要」に「○○社売掛金振込」のように社名などを記入しておけば、後の管理がより楽になります。

例2.定期的な経費支払い

事業を運営していると、家賃や光熱費といった定期的な経費が口座振替で引き落とされることが一般的です。例えば、オフィス家賃100,000円が自動引き落としされた場合、仕訳は以下のようになります。

【地代家賃支払い時の仕訳】

借方科目 金額(円) 貸方科目 金額(円)
地代家賃 100,000 普通預金 100,000

この仕訳により、費用である「地代家賃」が発生し、資産である「普通預金」が減少したことを正確に記録できます。

例3.クレジットカード引き落とし

事業用クレジットカードの引き落としは、多くの事業主が日常的に行う会計処理です。この場合の仕訳のポイントは、クレジットカード決済時と口座振替時の2段階で処理することです。

まず、クレジットカードで事務用品を50,000円購入した場合、利用時点で次の仕訳を行います。

【消耗品購入時の仕訳(未払い)】

借方科目 金額(円) 貸方科目 金額(円)
消耗品費 50,000 未払金 50,000

そして、実際に銀行口座から引き落とされた時点で以下の仕訳を行います。

【未払金支払い時の仕訳】

借方科目 金額(円) 貸方科目 金額(円)
未払金 50,000 普通預金 50,000

この2段階処理により、費用の発生時期と実際の支払い時期のずれを正確に会計帳簿に反映できます。

業種別の特徴的な口座振替仕訳例

業種によって口座振替の仕訳には特徴的なパターンがあります。例えば、製造業では、原材料の定期発注と支払いが口座振替で行われることが多く、「(借)原材料費 30,000円/(貸)普通預金 30,000円」と処理します。

不動産業で家賃を受け取る際、不動産業が本業の場合は「売上高」で計上可能ですが、本業でない場合は「受取家賃」、個人やサラリーマンが得る家賃収入の場合は「賃貸料」が用いられます。

業種を問わず、口座振替時に手数料が別途発生する場合は「支払手数料」として適切に計上することが重要です。

経理業務の負担を軽減するなら集金代行サービスがおすすめ

オフィスにて、パソコンを持ち、笑顔でカメラ目線のスーツを着た男女3人

経理業務は、勘定科目など細かいルールが多くあるため、時間も手間もかかります。煩雑になりがちな経理業務を少しでも効率化したいという方には、集金代行サービスの活用が効果的です。ここでは、集金代行サービスの主なメリットとデメリットについて紹介します。

メリット:集金業務における時間と労力が節約できる

集金代行サービスを利用する大きなメリットは、集金業務における時間と労力の大幅な節約です。請求書の作成・印刷・郵送や入金確認などの業務を全て自社で行うと、想像以上の手間がかかります。特に小規模事業者では人手不足が課題となりがちですが、このような業務を外部委託することで、限られた人的リソースを有効活用できます。

特に注目すべきは入金日の統一です。通常、顧客からの支払いはバラバラのタイミングで行われますが、口座振替サービスを利用することで入金日を統一できます。これにより、毎月の入金確認作業が一度で済み、経理処理の効率が飛躍的に向上します。

メリット:決済手段の多様化による回収率アップ&顧客層の拡大

集金代行サービスでは、口座振替とコンビニ決済の2つの決済手段が用意されています。集金代行サービスを利用すると、顧客のニーズに適したこれらの決済手段の導入が容易になります。集金代行サービスでは、代行業者と契約するだけで、代行業者が提携している複数の銀行やコンビニチェーンが利用できる仕組みだからです。

また、決済手段の多様化によって顧客層の拡大も期待できます。例えば、クレジットカード払いのみに対応しているサービスの場合、クレジットカードを持っていない・使いたくないという方は支払いを断念するかもしれません。

口座振替やコンビニ決済など複数の支払い方法を提供できるようにしておけば、顧客は自分に合った方法を選ぶことが可能です。顧客の利便性が高まると、サービス継続率の向上も期待できるでしょう。

メリット:情報を一元管理できる

顧客情報、支払い状況、請求履歴などの重要データを一元管理できる点もメリットです。例えば学習塾経営では、生徒情報、保護者連絡先、選択科目、月謝の入金状況といった情報を全て一元管理できるようになります。

これにより必要な情報へのアクセスが迅速化され、顧客からの問い合わせにもスムーズに対応できるようになります。

デメリット:手数料がかかる

集金代行サービスを利用する際のデメリットとして、手数料の発生は避けられません。これまで社内で集金業務が完結していた場合、目先のコストは確かに増加するでしょう。しかし、集金代行サービスの利用によって経理業務の負担や人的コストの削減が期待できるため、実際のコストパフォーマンスを計算した上で導入を検討することが大切です。

集金代行サービスの手数料は代行業者によって異なりますが、利用できる決済手段の種類や付帯サービスの数が増えるほど手数料も増加する傾向にあります。

デメリット:信頼できる業者を選ぶ必要がある

集金代行サービスを利用する際には、信頼できる業者選定が重要です。なぜなら、顧客の個人情報や金融データを取り扱うため、情報漏えいのリスクが伴うほか、一時的に自社の売上の一部を預けることになるからです。

信頼性の高い業者を選ぶポイントとしては、まずプライバシーマークやISMS認証(ISO27001)の取得状況があります。これらは厳格な審査を経て付与される信頼の証であり、情報セキュリティ管理体制が整っている証明となります。

また、業界での実績も重要な判断基準です。長年事業を継続し、多くの導入事例がある業者は信頼性が高いといえるでしょう。特に自社と同じ業界での実績が豊富であれば、業界特有の課題への対応力も期待できます。

さらに、具体的なセキュリティ対策も確認したいポイントです。データの暗号化方式やファイアウォールの設置状況などを契約前に詳細に説明してもらいましょう。適切な業者選定により、安心して集金業務を委託できます。

口座振替の導入は「リコーリース」にお任せください

これから口座振替を導入する方は、ぜひリコーリースをご検討ください。

口座振替サービスの特徴は、利用可能金融機関の多さです。都市銀行・地方銀行だけでなく、信用金庫や信用組合、労働金庫、農協、漁協、ネット銀行、ゆうちょ銀行など全国の金融機関と提携しています。

また、口座振替サービスのオプションとして、請求書発行代行サービスも利用可能です。請求書の作成から発送、その後の集金までの代行を依頼することで、より業務の効率化が期待できるでしょう。

専用Webサイトを利用するため、インターネット環境があればすぐに使用でき、初期費用もかかりません。利用しない月は基本料金も0円と、料金体系もシンプルかつリーズナブルです。請求件数が1件からでも利用可能なため、取引先が少ない場合や新規事業立ち上げ時にも適しています。

学習塾や介護サービス、病院・クリニックなどさまざまな業種での導入実績が豊富で、業界・業種ごとのお悩みにも対応できます。事業内容を詳しくヒアリングした上で、最適なプランをご提案しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

パソコンを操作し、笑顔でこちらを見る女性

口座振替の会計処理では、適切な勘定科目選択と正確な仕訳が重要です。基本的な仕訳パターンを押さえ、手数料発生時の処理方法も理解しておきましょう。

また、経理業務の効率化には集金代行サービスの活用が有効です。コストを抑えつつ集金業務の負担を大幅に軽減したい方は、導入実績20,000社超のリコーリースにお任せください。専用フリーダイヤルにてご相談いただいた内容を元に、事業者様ごとに最適なプランをご提案いたします。