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お金がないときに病院に行ける?後払いサービスの特徴やメリットを紹介

2025.08.15

2025.08.15

病院のカウンターで会計しているスタッフと患者" alt="お金がないときに病院に行ける?後払いサービスの特徴やメリットを紹介">

病院をはじめとした医療機関の経営において、診療費の未払いは深刻な問題のひとつです。未払いの理由には、「手持ちのお金がない」「予想以上に高額になった」などいくつかあります。未払い問題にどのように対処すればよいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、未払いへの有効な対処法のひとつとして、後払いサービスの導入について紹介します。

医療機関向けに提供されている後払いサービスのメリット・デメリットや、効果的に運用するコツなどをチェックしていきましょう。ポイントを理解した上で導入するか判断すれば、導入後の後悔を防げます。

手持ちのお金がないときに病院に行く方法

カウンターとそこから奥に続いている通路
手持ちのお金がないときに病院で診療を受ける方法はいくつか存在します。ここでは、急な体調不良やけがで病院を受診したいけれど、手持ちのお金が十分でない場合に活用できる方法を見ていきましょう。

ただし、全ての医療機関で利用できる方法ではありません。事前に医療機関が対応しているかチェックしてから受診することをおすすめします。

クレジットカード決済を利用する

お金がなくても受診できる手段のひとつに、クレジットカード決済があります。厚生労働省が発表した令和6年度「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」によると、2024年時点において、62.6%の病院がクレジットカード決済に対応しているため、多くの医療機関で利用可能です。

クレジットカードを使用すれば、予想外に高額な医療費が発生しても、急いで銀行から現金を引き出す必要はありません。また、医療費の支払いでポイントが貯まるのもメリットです。

参考:医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書

医療費後払いサービスを利用する

医療機関の中には、後払いサービスを導入しているところがあります。利用者は事前に登録を済ませておけば、受診時に後払いにすることを伝えるだけで利用できる仕組みです。

診療後は会計を待たずにすぐ帰宅できます。診療費は後日、クレジットカード決済や口座振替、コンビニ決済などで支払います。 このシステムによって、会計待ちの時間を短縮でき、急な体調不良でもお金の心配なく医療機関を受診できるようになるでしょう。

医療ローンを使用する

医療ローンは、医療費の融資を受けられる金融サービスです。保険適用外の治療や自己負担額が大きい場合に特に役立ちます。医療ローンにはクリニックや病院を通じて契約するタイプと、金融機関や信販会社に直接申し込むタイプがあります。

使途が医療費に限られていることもあって、カードローンやフリーローンより低金利な場合が多いのがメリットです。病気やけがの治療費、手術費用、入院費用のほか、美容整形や脱毛、レーシックなどの自由診療まで幅広く利用できます。

利用する際には審査があり、通過しなければ契約できません。状況によっては利用できない可能性がある点や、返済が長期化すると利息負担が大きくなる点には注意が必要です。

病院が後払いサービスを導入するメリット

フェルトペンでMERITと書いた方眼紙
医療機関にとっても、後払いサービスの導入には大きなメリットがあります。

  • 診療費の未収リスクを低減する
  • 患者の受診控えを防げる
  • 会計待ちの時間を短縮できる

診療費の未収を予防するなど、経営上のリスクに対応する効果もあります。メリットが大きいと感じるのであれば、後払いサービスの導入を検討するとよいでしょう。

診療費の未収リスクを低減する

診療費の未収リスクは、医療機関の経営に影響する大きな問題です。しかし、後払いサービスを導入することで、現金の手持ちがなくても後日回収が可能になるため、未収リスクを効果的に低減できます。

加えて、複数の決済手段を提供している代行業者に依頼すれば、患者が希望する方法で支払いが可能になるため、満足度の向上にもつながります。

患者の受診控えを防げる

後払いサービスを導入することで、経済的理由による患者の受診控えを防止できる点もメリットです。経済的な理由で医療機関への受診をためらう患者は少なくありませんが、治療を先延ばしにすると、病状が悪化するリスクもあります。

後払いサービスを導入すれば、患者は現金の持ち合わせを気にせず受診可能です。診療費を後日支払う手段を用意することで、経済的な不安から受診をためらうことを防ぎやすくなり、適切なタイミングでの受診を促せます。患者の健康管理と医療機関の患者確保の両面において、大きなメリットといえるでしょう。

会計待ちの時間を短縮できる

院内での会計待ち時間を大幅に短縮できるのも、後払いサービスを導入するメリットです。患者は診察終了後すぐに帰宅でき、滞在時間を短縮できます。

会計待ち時間の短縮は、仕事や育児で時間的余裕がない患者や、院内滞在時間が長くなることによる感染症のリスクを不安に感じている患者にとって大きな魅力です。

医療機関にとっても、混雑緩和やスタッフの業務効率化にもつながり、より診療に集中できる環境を整えられます。

病院が後払いサービスを導入するデメリット

木製のデスク上に置いてあるDEMERITと書かれたボード
後払いサービスには大きなメリットがある一方、いくつかの課題もあります。導入してから後悔しないためにも、課題・デメリットを事前に確認しておくことが大切です。

ここでは、具体的にどのようなデメリットがあるのか紹介します。後払いサービスを導入するときは、これらのデメリットにどのように対処するか事前に考えておきましょう。

導入・運用にある程度のコストがかかる

後払いサービスの導入には、ある程度のコストがかかります。導入段階では、システムの構築費用や決済端末代が必要な場合があるため、事前にチェックしておきましょう。導入後はランニングコストとして、月額の固定費用や手数料がかかります。

具体的な料金体系はサービスによって異なります。固定費が低く手数料が高めのプランや、固定費が高めに設定されているものの手数料が安いプランなどさまざまです。

事前登録などの手間がかかる

後払いを利用する患者側も一定の手続きが必要です。多くの後払いサービスでは、利用する際に登録が求められます。登録内容は、メールアドレスの入力や認証コードの確認・パスワード設定・決済手段の選択などサービスによってさまざまです。

これらの手続きは患者にとって一定の負担であり面倒だと思う方もいるため、適切な案内を行うことが大切です。ただし、一度登録を済ませれば、次回からはスムーズに利用できます。

病院向け後払いサービスのタイプ

病院に後払いサービスを導入するときのチェックポイント

チェックボックスにチェックが入っているリスト
実際にどの後払いサービスを導入するか決めるときには、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。

ここでは、どのようなポイントをチェックすればよいかを詳しく解説します。導入してから後悔しないためにも、事前に一通り確認することが大切です。

対応している決済手段

後払いサービスを導入する際には、対応している決済手段を確認することが大切です。サービスによって、口座振替やクレジットカード決済、コンビニ決済など利用可能な決済方法が異なります。

自社に最適な決済手段を選ぶために、「患者のニーズ」と「対応店舗数」をチェックしましょう。高齢者が多いなら、クレジットカード決済よりも口座振替が好まれる傾向にあります。

また、口座振替なら金融機関数、コンビニ決済ならコンビニチェーン数が多いほうが、より支払いの利便性が高まるため、結果として未回収リスクの軽減が期待できます。

施設内へのターミナル設置の必要性

後払いサービスの種類によって、専用端末が必要なものと、既存のデバイスで完結するものがあります。

専用端末を設置するタイプを検討している場合は、十分な設置スペースを確保しておきましょう。スペースを確保できれば多機能な端末を設置でき、患者の利便性を高めつつ医療機関側の事務コストを削減できます。

一方で、スマホやタブレット・PCなどの既存デバイスを使用するタイプは、比較的低コストで導入でき、端末を設置するスペースも必要ありません。使い慣れているデバイスがそのまま使用できれば、操作方法なども分かりやすいので、スムーズに運用できるでしょう。

具体的な料金体系

適切なコストで後払いサービスを導入・運用できるか判断するには、料金体系を細かく確認しましょう。サービスによって料金体系が大きく異なるためです。

各後払いサービスの導入コストや手数料などを総合的に計算し、適切な負担で効果に期待できるものを選びましょう。平均的な診療費や患者数を考慮して試算することが大切です。気になるサービスを発見したら、実際に見積もりを取って、どの程度の費用がかかるか確認するとよいでしょう。

これから病院に後払いサービスを導入するならリコーリースへ

クレジットカードとスマホを持っている人の手元
リコーリースでも、医療機関が利用できる直接徴収型の後払いサービスを提供しています。ここでは、リコーリースの集金代行サービスの特徴とメリットを見ていきましょう。

どのサービスを導入するか迷っている方やコストパフォーマンスを重視したい方は、ぜひリコーリースのサービスをご検討ください。

口座振替とコンビニ決済に対応

リコーリースの集金代行サービスでは、病院の会計業務を効率化する2つの決済方法を提供しています。

ひとつは「口座振替」で、患者の預金口座から医療費を自動で引き落とせます。日本国内にある金融機関のほぼ全てに対応しているため使いやすいのがメリットです。毎月決まった日に引き落とされ、医療機関側の回収業務も効率化できます。

もうひとつは「コンビニ決済」で、全国のコンビニやドラッグストア、スーパーマーケットなど66,000店舗以上で24時間365日いつでも支払いが可能です。患者は時間を問わず支払えるため、利便性向上につながります。

初期費用・ランニングコストが安価

導入・運用のコストが低く、経済的負担を抑えられるのもリコーリースのメリットです。初期費用は0円で、専用Webサイトも無償提供されます。基本的に、新たな設備投資は必要ありません。

さらに、月額基本料も利用しない月は発生しないため、小規模な医療機関でも導入しやすく、コストパフォーマンスに優れています。請求件数が少ないクリニックでも1件から利用可能です。

導入事例・ケーススタディ|病院・クリニック

まとめ

会計窓口でカードを手に持っている女性
手持ちのお金がない場合でも、クレジットカード決済や後払いサービス、医療ローンを利用すれば病院を受診できます。後払いサービスを導入することには、医療機関側にも多くのメリットがあるため、積極的に検討するとよいでしょう。

これから後払いサービスを導入しようと考えている方は、導入・運用コストが低く使いやすいリコーリースの集金代行サービスをご検討ください。院内に専用端末を設置する必要はなく、スムーズに導入できるのもメリットです。

尾﨑 宗則

【監修】尾﨑 宗則 リコーリース株式会社 BPO本部長

1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。