月額・都度・継続課金!商品やサービスにぴったりな決済方法の選び方
2023.03.30
2024.09.02
こんにちは。リコーリース集金代行サービスライターチームです。
課金というのは料金を請求することですので、本来は支払う側ではなく請求する側が使う言葉です。そして、課金方法にも様々な種類がありますが、種類によってどのような違いがあるのか、どの課金システムを選べば良いのかわからないというケースも少なくありません。こちらでは、課金システムの種類と違い、効率的に代金や料金を回収する方法について紹介していきます。
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目次
課金システムの種類
一口に課金システムと言っても、その内容によっていくつかの種類があります。こちらの段落では、代表的な課金システムの種類とその特徴について解説していきます。
都度課金
都度課金とは、取引のたびに決済を行う課金システムです。つまり、都度課金では商品を購入したり、サービスを利用したりするたびに支払いをしなければなりません。そのため、毎回購入する商品や利用するサービスが異なる実店舗や通販店舗でも利用することができます。ECサイトで最も利用されている決済方法で、買い切り型の決済システムなので顧客が開示しなければならない情報の範囲が限られており、利用する顧客にとっても心理的なハードルが低いです。店舗側にしても、顧客の嗜好によって購入のタイミングや商品が異なる場合に適している決済方法です。
ただし、決済代行会社によっては、決済額が数百円程度の少額課金の場合には、決済ができないことがあります。少額の取り扱いもある店舗では、対応可能な金額について調べておいたほうが良いでしょう。とは言え、毎回決済するシステムですので、商品やサービスを売るほど収益が上がります。買い切りが基本の店舗では、都度課金は最も使い勝手が良いシステムと言えるでしょう。
継続課金
継続課金は、システムがやや複雑です。以下に、継続課金とはどのような課金システムなのか、その特徴と継続確認の種類について解説していきます。
継続課金の特徴
継続課金とは、継続的に購入する商品の代金やサービス利用料の支払いに用いられる決済方法です。具体的には、食品やサプリメント、コスメなどの定期配送や頒布会、雑誌の定期購読、コンテンツ配信サービスの視聴料などの支払いを行うときに利用されることが多く、課金のサイクルや金額は事業者が設定することができます。そのため、毎月ではなく数カ月に1回のペースで利用する場合の支払いも問題がない一方で、契約を終了しない限り、利用の有無にかかわらず課金が続きます。
消費者側から見れば、都度課金に比べて割安な料金体系になっているので、継続して購入や利用したい時に便利な課金システムです。一方、事業者の立場から考えると、中長期的な取引の継続やリピーターの獲得に役立ち、安定した収益が見込めます。
継続課金の種類
継続課金は、主に課金額によって種類が分かれています。大きく分けると、定額課金、従量制課金、併用型課金の3種類です。定額課金は、一定のタイミングで定額の料金が継続的に課金されていくシステムです。ジムや各種スクール、定期購入のように同じサービスや商品の利用を続ける場合に向いており、高いリピート率や安定した売上が期待できます。継続利用が前提のサービスですので、解約をできるだけ防ぎたい場合にも向いていると言えるでしょう。
従量制課金はサービスの利用量に応じて課金額が変動するシステムです。変動の仕方によってさらに2種類に分かれており、定額従量制は一定の範囲内に利用料が収まっているうちは一定の金額、それを超えると追加料金が発生します。携帯電話の通信料金で採用されている形です。一方、階段従量制は利用内容に比例して変動するのではなく、利用量や時間に応じて段階的に料金が上がっていくタイプです。その段階に収まっている間は一定の金額で、定められたラインに達すると自動的に次の段階に上がります。コインパーキングやカラオケボックスで採用されています。
併用型課金は二部料金制とも言い、定額制と従量制を組み合わせた課金方法です。基本料金として定額部分を設定して、一定量を超えた場合には従量制課金に切り替わります。電気やガス料金、一部のオンラインゲームなどではこちらの方式が採用されています。
月額課金
月額課金とは、決められた金額を毎月支払い、1カ月間の契約内でサービスを受ける決済方法です。継続課金の定額課金に似ていますが、解約するまで支払いが発生する定額課金とは異なり、1カ月ごとに契約を自動更新している点が異なります。塾などの月謝や家賃、各種サービスの月額利用料などで用いられる方法です。月額課金は契約の対象となるものが明確で、毎月一定の金額が毎月同じタイミングで課金されます。月単位の契約とは言え、基本的に自動更新で解約の手続きが別途必要になりますので、継続課金と同じようにリピート利用につながりやすい課金方法です。
ワンクリック課金
ワンクリック課金はクイックチャージとも呼ばれる、クレジットカードの決済方法の一つです。その名の通り、支払いのたびに面倒な入力をする必要がなく、簡単に手続きを済ませることができます。ワンクリック課金を利用する場合、購入者がIDやパスワードによって管理されているWebサイトに、あらかじめ会員登録をしておかなければなりません。支払方法として、最初の決済の時にクレジットカードの番号や有効期限、セキュリティコードなどの登録をしておくと、次回からは登録済みのクレジットカードを選択するだけで決済ができ、カードの情報を入力する必要がなくなります。
商品をカートに入れたまま購入を中断するカゴ落ちを防ぐことができますし、短期間に何度も繰り返して利用する場合には、特にリピート率のアップが期待できます。通販サイトや電子書籍、オンラインゲームなどクレジットカードの決済を何度も行うサービスにぴったりです。
月額課金と継続課金の違い
月額課金と継続課金は、いずれも継続的な利用を前提とした商品やサービスに対して行われる課金です。また、あらかじめ決められたタイミングで支払いが発生し、原則解約するまでは自動的に支払が発生するという点も似ています。いずれも事業者にとって、利用者の解約防止が期待できる課金方法と言えるでしょう。両者の違いは、課金のタイミングと金額です。月額料金は月に1回のペースで課金されますが、継続課金の場合は事業者が課金のタイミングを選ぶことができるため、2カ月に1回、半年に1回などタイミングを変えることができます。また、月額量は毎月一定の課金額であるのに対し、継続課金は種類が多く、利用量によって毎月金額が変動するケースもあり得ます。
サブスクリプション=月額課金?
料金を支払うことで、一定期間、製品やサービスを利用できるサブスクリプションと、月額課金は同じ内容なのでしょうか。1カ月単位のサブスクリプションでは、月額課金と同じに感じられますが、結論から言えば両者は全く別のものです。と言うのも、表面上似ていますが、サブスクリプションはビジネスモデル、月額課金は支払方法を指していますので、意味合いが全く異なります。
サブスクリプションとは、ユーザーのニーズに合わせて、求められる価値を用意するビジネスモデルです。例えば、音楽や動画、電子書籍の配信サービスやソフトウェアの提供などで採用されています。期間内に既存のサービス内容を提供するだけでなく、ユーザーのニーズによっては、サービスを充実させる代わりに料金を上げるような内容の変化もあり得ます。一方、月額課金は初めに提供するサービスや製品、金額が決まっており、流動的に内容が変わることはありません。
課金システム導入のメリット
課金システムを導入した場合、事業者、顧客それぞれにどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、事業者にとっては、継続課金や月額課金を導入することで、一度契約すれば解約されにくくなります。さらに、一度登録しておけば支払方法が記憶されるため、面倒な支払い手続きに煩わされず、利用を継続できます。その結果、顧客は利便性の向上が実感でき、満足度が向上するでしょう。顧客満足度がアップすることでリピート率が向上し、長期的に安定した売上も期待できます。さらに、課金システムを導入すれば決済処理が自動化されますので、売上の管理や売掛金回収などの業務負担及びコストを減らすことにもつながります。そして、支払いが確実に行われるようになりますので、未入金のリスクを減らせる点も大きなメリットです。
それぞれの課金方法に向いている業種は?
課金方法にもいろいろな種類があり、メリットやデメリットがそれぞれ異なります。そのため、業種によってどの課金方法が最適なのかは変わってくるでしょう。以下に、課金方法の種類ごとに向いている業種を解説していきます。
都度課金が向いている業種
都度課金は取引が発生するごとに課金も発生しますので、毎回同じ内容、同じ金額の決済をする場合には向きません。一方、1回1回取引内容が違う業種においては、取引内容や金額を柔軟に変えられる点から非常に適しています。また、継続的に利用する場合でも、サービス内容に応じて金額が変わるような取引であれば都度課金が向いているでしょう。ただし、一定以上の金額でなければ課金できないことがありますので、取引ごとに内容や金額が変わり、一定以上の金額の取引が多い場合に向いています。具体的には、実店舗、ECサイトのどちらでも、購入する商品の数や種類が毎回変化する物販全般にぴったりです。不定期に利用するサービス業にも向いているでしょう。
継続課金が向いている業種
継続課金は種類が多いとは言え、基本的に長期にわたってサービスが提供される前提の課金システムですので、単にサービスを提供するだけでなく、顧客へのサポートが充実しており、中長期的な利用を前提としている取引ならばいずれも相性が良いと言えるでしょう。具体的には、スポーツジムやフィットネスクラブ等の施設利用を提供する業者は、すぐに取引相手を変更する可能性が低いため、継続課金向けの業種です。また、脱毛サロンやエステサロンのように定期的に一定期間通い続ける必要があるサービス、健康食品や化粧品など、継続的な使用が想定される商品の定期購入サービスや頒布会なども継続課金に向いています。一度契約したら長期利用が見込める、情報誌やカルチャースクール、雑誌の定期購読なども継続課金向けです。
月額課金が向いている業種
月額課金が向いているのは、取引金額や支払期間が基本的に変動せず、毎月決まった金額を支払って利用するサービスです。サブスクリプションと呼ばれるサービスの中で、一定額を毎月支払うタイプのものならば、ほとんど月額課金を採用しています。支払額が固定されている塾や各種スクールの月謝、インターネットプロバイダの利用料金、アパートの家賃、各種保険料なども月額課金が向いている業種と言えるでしょう。なお、月額課金は毎月支払いが発生しますが、必ずしも毎月決済をしなければならないわけではありません。おまとめ払いのように1年分をまとめて払うケースでも、月額課金がベースとなっています。
ワンクリック課金が向いている業種
ワンクリック課金は、会員が登録したクレジットカード情報と会員情報を紐づけて、クリックするだけでサービスの利用や商品の購入をできるようにする支払い方法です。そのため、中長期的に利用する予定ではあるものの、実際の支払いは継続的ではなく、必要が発生した時に都度決済する業種に向いています。具体的には、ゲームのアプリ内で発生する課金や電子書籍の販売などのように、頻繁に商品やサービスを購入する機会がある業種向けです。オムニチャネルでサービスを展開しているケースやショッピングモールのように複数のサービス、複数のサイトを運営している場合にも良いでしょう。業種によっては、基本料金を継続課金や月額課金にして、ワンクリック課金を組み合わせる方法が向いていることもあります。
課金システムを選ぶ際のポイント
課金システムを選ぶ場合、おさえておきたいポイントがいくつかあります。まず、商品を売るのか、サービスを売るのか考えて、自社のビジネスモデルに向いている決済方法を選べる課金システムにしましょう。自社の顧客にとって使いやすい決済方法か、初期費用や月額費用、決済手数料等のコストが導入した効果に見合っているかも重要です。また、よりスムーズな資金繰りを目指すなら、入金サイクルが早いに超したことはありませんので、自動課金のタイミングも確認しなければなりません。支払日が一律でない場合は、請求金額や請求日を取引相手ごとに決められるシステムがあると便利です。
課金システムとしても有効な集金代行サービス
このように、課金システムにもいろいろな種類がありますので、自社に合ったものを探すことは容易ではありません。しかし、リコーリースの集金代行サービスを利用すれば、回収業務をすべて任せられるので、課金の決済や集金に関する問題が解決できます。まずはフリーダイヤルもしくはお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合せ下さい!
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