保険料を口座振替にすることはできる?年金・健康・生命保険料
2021.03.09
2024.09.13
毎月発生する保険料に関して、口座振替が利用できれば手間を省けると考えている方も多いのではないでしょうか。口座振替にすることで、回収業務を行う側の保険会社などと支払う側の被保険者の双方に多くのメリットがあります。この記事では、各種保険料を口座振替にするメリットやその方法について解説します。保険料の請求や回収に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
「見積依頼」も素早く対応!
お気軽にご相談ください
目次
健康保険料・厚生年金保険料は口座振替ができる!
意外と知られていませんが、健康保険料や厚生年金保険料の支払いは口座振替ができるのをご存知でしょうか。口座振替は、あらかじめ指定した被保険者の口座から決まった期日に自動的に保険料が引き落とされる仕組みです。保険料を納める被保険者や事業主は「口座振替依頼書・自動払込利用申込書」を提出することにより、口座振替の手続きが可能です。健康保険や生命保険など、ほとんどの人が毎月の支払いが必要な保険に加入している現代において、保険料の回収とそれに関わる負担をいかに軽減するかは保険関連の会社が抱える大きな課題のひとつといえます。多くの場合、保険料の支払い期日を迎えると、まず保険会社などの経理担当者は入金確認を行い、都度帳簿の消し込み作業をします。過不足や未払いがあれば、徴収の担当者が回収のため請求業務などを行い、必要があれば直接回収に行くようなケースもあるでしょう。
このように、保険料の支払いには付随する多くの業務があり、スムーズに回収できれば良いものの、期日に回収できなかった場合、大きな負担となる様々な業務が発生してしまうこととなります。そのため、保険関連会社にとっては、いかにスケジュール通りに期日までの支払いをしてもらうかは業績にも関わる重要なポイントであるといえます。保険料を口座振替で回収するという方法は、このような課題に有効な解決策のひとつです。口座振替ができればきちんと期日に支払えたという被保険者も、実は多いのではないでしょうか。口座振替により支払い期日に自動的に引き落としが行われることで、双方に様々なメリットのある支払方法といえます。
保険料を口座振替にするメリット
保険料の支払いを口座振替にすることで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、被保険者にとってのメリットとして、支払い期日に自動的に引き落としが行われるため、支払い期日を気にする必要がなくなるという点が挙げられます。これにより、期日間違いや払い忘れを防ぐことができます。また、振込のために金融機関へ出向く必要がなく振込手数料がかからないというメリットがあるほか、振込に付随する現金業務などの手間も減らすことができます。さらに、口座振替により自動的に通帳の記録が残るため、経理上分かりやすくなるという点も魅力です。
支払いを受ける保険関連会社にとっての最大のメリットは、払い漏れがなくなることによる毎月の業務負担の軽減といえるでしょう。具体的には、入金の都度おこなう必要があった消込業務が、保険料を一度に回収できることによって大幅に減り、ミスが起こるリスクも減らすことが可能です。また、回収業務や再請求などにかかっていた人件費や通信費、交通費などの経費削減にも繋がります。当然、口座振替により現金を直接やり取りすることがないので、保管による過不足など管理上のトラブルも防ぐことができます。このように支払い漏れがなくある程度まとめて入金を確認できるため、会社にとっては資金が分かりやすくなり、より効率的に経営計画を立てることができるでしょう。
口座振替を申請する届出の方法
実際に保険料の支払いを口座振替にするにはどのような手順が必要になるのでしょうか。届出の方法について、口座振替用紙の書き方や提出先などを解説します。
口座振替依頼書に記載
保険料の口座振替をするには、まず被保険者である顧客の口座情報などを記載した口座振替依頼書の作成が必要です。内容について順にみていきましょう。例えば、健康保険料の支払いを口座振替にしたい場合、まずは全国健康保険協会のホームページなどから「口座振替依頼書・自動払込利用申込書」をダウンロードします。口座名義人の欄には被保険者の口座名義を記入し、指定口座の欄に、保険料の口座振替を希望する口座の金融機関や口座番号などの情報を記入します。次いで、被保険者欄には、被保険者証の記号および番号、住所などの基本情報の記入が必要です。
提出先
被保険者の口座振替依頼書の作成が完了したら金融機関への提出が必要ですが、保険料の口座振替による回収には、集金代行サービスを利用するのがおすすめです。金融機関への提出が済んで手続きが完了すれば、実際に指定した口座で保険料の口座振替が開始されます。ただし、口座振替の開始時期については注意が必要です。手続きの完了までは2~3ヶ月かかる場合もあり、さらに提出のタイミングによっては希望した振替開始月からずれる可能性があります。口座振替が開始されるまでは、これまで同様に被保険者による振込等が必要となるので注意しましょう。集金代行サービスの契約時に「口座振替のスケジュール」の案内があるため、事前に確認が必要です。
「見積依頼」も素早く対応!
お気軽にご相談ください
「ペイジー口座振替受付サービス」とは?
口座振替の申請に関しては、紙の口座振替依頼書による手続きのほかに、「ペイジー口座振替受付サービス」を使う方法もあります。ペイジー口座振替受付サービスとは、これまで印鑑を用いていて紙の口座振替依頼書で行っていた口座振替に関する申請を、専用ネットワークを使って電子的に行うものです。このサービスを利用することで、被保険者は印鑑レスで申請ができるため印鑑の不備などによる再押印などの手間がなくなるのに加え、収納機関窓口の端末や金融機関のホームページ等で比較的簡単に負担感のない手続きが可能となります。ただし、オプションとして別途費用が発生する場合もあるので注意が必要です。また、ペイジー口座振替受付サービスの対象金融機関が限られている場合もあるため、希望する口座の金融機関がサービスの対象となっているか申し込みの前によく確認しておきましょう。
残高不足で引き落とせなかった場合
支払い期日に自動で引き落としが行われることで払い漏れがなくなることが魅力の口座振替ですが、いくつかの原因により引き落としができない事態もあり得ます。そのひとつが、口座振替に指定している口座の残高が足りない場合です。もし残高不足で引き落としできなかった場合は、どのような流れになるのか説明します。
引き落とし日
被保険者は毎月の引き落とし日を把握しておく必要があります。そもそも残高不足で引き落としができないというトラブルは、どのように防ぐのが有効なのでしょうか。このような事態を避けるには、引き落とし日の遅くても前日までに口座に保険料を用意しておかなければならないため、被保険者が事前に引き落とし日を確認できるような仕組みが有効でしょう。口座振替による負担軽減を活かすために、回収を行う側は、いつが引き落とし日なのか確認しやすいように事前に被保険者へ通知を行うなど、残高不足による払い漏れを防ぐ対策が必要です。
残高不足で引き落とせなかった場合の扱い
集金代行サービスを利用すると、保険料の徴収の担当者が専用Webサイト上で振替結果を確認することとなります。もし、残高不足で引き落としができていなければ振替不能となります。その場合、他の手段で回収する必要がありますが、翌月分の保険料に上乗せする形で翌月改めて2か月分の請求をかけたり、顧客に銀行振込を依頼したりといった方法が考えられます。回収企業は、万が一振替不能のケースが発生した場合にどのような決済手段で回収を進めるか、事前に検討しておく必要があります。
領収書の発行について
保険料の支払いを口座振替にした場合、引き落としが正常に行われ支払いが完了すると領収書はもらえるのか気になる方も多いのではないでしょうか。健康保険料を口座振替にすると、毎月の口座振替時には領収書は発行されません。ただし、1~12月に口座振替で支払った保険料については、保険料納付証明書でまとめて確認することができます。この保険料納付証明書が被保険者に送付されるのは、該当年の12月となっています。また、保険料の回収に集金代行サービスを活用した場合、同様に領収書の発行はできないことが多いですが、領収書の代わりとして通帳へ引き落としの記録を印字できるサービスなどもあります。印字に関しては、回収企業が内容を決めることができますが、文字数に制限があったり、対応可能な金融機関が限られていたりするため、集金代行サービスを提供する企業に事前に確認しておくと良いでしょう。
生命保険や自動車保険も口座振替を
健康保険料や厚生年金保険料だけでなく生命保険や自動車保険なども、口座振替が可能です。口座振替なら、顧客にとっては振込手数料がかからず振込の手間を省くことができ、保険会社にとってはまとめて回収状況を確認することができることで回収業務の負担軽減を目指せるほか、現金を管理することによって発生する可能性のある紛失リスクなどを省くことに繋がります。顧客と保険会社の双方にとってメリットの大きい方法といえますが、口座振替での保険料の回収には、集金代行サービスを活用するとより効率的です。リコーリースが提供する集金代行サービスの口座振替サービスなら、専用Webサイトを使った簡単なステップで口座振替を開始することができ、回収結果が一括で分かりやすいため回収業務の負担軽減やコスト削減を叶えることができます。専用Webサイトでは、回収確認だけでなく顧客データの登録や請求・集金管理などまでインターネット上で簡単に完結し、業務効率の向上に繋がるのも魅力です。
また、全国の保険代理店へ口座振替サービスを提供し、集金業務の改善に繋げている実績があるのもポイントです。様々な保険の取り扱いがある代理店では、回収に伴う業務も幅広く負担が大きくなりがちですが、リコーリースの口座振替サービスを利用することで回収や請求、管理業務をまとめて行うことが可能です。金融機関とのネットワークを利用して都市銀行や地方銀行をはじめとしてゆうちょ銀行やネットバンクなど幅広い金融機関を口座振替に利用できるため、顧客にとって支払いやすく回収しやすいサービスを実現しています。
保険料を口座振替で回収しよう
保険料の口座振替による回収には、集金代行サービスを導入すれば毎月の業務負担を減らすことができるなど、多くのメリットがあります。リコーリースの口座振替サービスなら、便利なサービスが初期費用0円から利用できるためおすすめです。まずはリコーリースのお問い合せフォーム、もしくはフリーダイヤルからお電話下さい!
「見積依頼」も素早く対応!
お気軽にご相談ください