口座振替サービスとは？基本的仕組みからメリット・注意点まで徹底解説

こんにちは。リコーリース集金代行サービスライターチームです。

口座振替とは自動的に支払いを行うようにするシステムです。毎月の代金の請求や入金確認といった作業に悩まされ、導入を検討しているところもあるでしょう。ただ、口座振替サービスとは、どのようなものなのでしょうか。そこで、今回は口座振替サービスについて、基本的な仕組みやメリット、導入時の注意点などさまざまな角度から解説します。

• １、口座振替サービスとは
• ２、口座振込との違い
• ３、口座振替サービスの仕組み
• ４、口座振替サービスのお客様側のメリット
• • ▶ 支払い忘れや遅延がない
  • ▶ 自動引き落としなので入金手数料がかからない
• ５、口座振替サービスの事業者様のメリット
• • ▶ 利用継続率が向上する
  • ▶ 未払いリスクが軽減する
  • ▶ 多様な利用者に対応できる
• ６、口座振替サービス導入時の注意点
• ７、口座振替サービスを導入すべき事業者様

１、口座振替サービスとは

口座振替とは、「口座引き落とし」や「自動引き落とし」といわれるように、指定した銀行口座から指定された日に一定のお金を自動的に引き落とすサービスをいいます。口座振替では、銀行口座からの引き落としが可能です。この口座振替を利用した口座振替サービスは、お客様が指定した金融機関の口座から、利用料金を自動で引き落とす決済手段のことを指します。電気代や水道代などの公共料金やインターネットなどの通信料、会費、授業料など定期的な支払いにはぴったりだと言えるでしょう。

口座から代金が自動的に引き落とせますので、お客様の支払い忘れも防げ、代金回収が効率的になるのが魅力です。これらの特徴により、さまざまな業種から取り入れられているといえるでしょう。ただし、口座振替サービスを利用するときには手数料が発生します。金額などは各代行業者によって異なりますので、しっかりと比較検討して代行業者を選びましょう。

２、口座振込との違い

口座振替と似たような言葉に口座振込があります。ただ、この2つには異なる点があります。まず、口座振込はお客様が銀行の窓口やATMに出向き、お客様の口座から事業者様の口座に送金するスタイルです。口座振込はネットバンキングの活用も可能ですが、いずれにしても、お客様が送金の度に何かしらの操作をするのが特徴です。また、振込には手数料がかかるため、振込手数料が必要となります。しかしながら、入金先の口座番号などが分かっていると振込が可能なことから、事前の手続きが必要ありません。

口座振替は、お客様が登録した銀行口座から定期的にお金を引き落とすサービスです。手続きには書面やインターネットでの申込が必要ですが、毎月同じタイミングで自動的にお金が引き落とされるため、手間がかかりません。手数料も無料ですので、時間と手数料の両方が削減できます。ただし、事前の手続きをしなければ口座振込は始められません。手続きには時間がかかりますので、準備する時間が必要となります。　

３、口座振替サービスの仕組み

口座振替サービスの仕組みは、まず、お客様が口座振替登録した事業主様で商品などを購入すると、事業主様が請求データを代行会社に提出します。提出されたデータをもとに、代行会社が各種金融機関や各収納機関に手続きを行うのです。その後、利用者の銀行口座から代行業者宛てに代金が自動で引き落とされます。受け取った代金を代行会社が事業主様へと入金すると、口座振替サービスは完了です。

口座振替の利用には、書面でのやり取りが求められます。事業主様が口座振替依頼書を支払先となる収納企業に提出し、収納企業から銀行口座のある銀行へ口座振替依頼書を渡します。そこから口座振替契約の手続きが開始されます。このように、さまざまな処理が必要となることから、口座振替サービスの開始には時間がかかります。申込書類に不備がなかった場合でも、利用者の口座が登録されるまでに1～2カ月は必要です。

４、口座振替サービスのお客様側のメリット

口座振替サービスを利用すると、お客様側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。お客様にメリットがないことには、口座振替サービスを利用して頂くことが難しい場合があります。次は、口座振替サービスの導入でお客様が得られるメリットをご紹介します。

支払い忘れや遅延がない

定期的に一定の料金を支払って利用する定期サービスを契約していると、料金を支払い忘れてしまう問題が起こりがちです。例えば、スポーツジムの会費、塾の月謝、介護サービスの利用料などになります。お客様は払うつもりがあっても、銀行振込の場合には銀行に出向いたり、ネットバンキングを利用して振り込むなどの作業が必要です。毎日忙しいサラリーマンの場合には、そういった操作をうっかり忘れてしまい、遅延となってしまうこともあるでしょう。定期サービスでの支払いは毎月1回が多くみられますが、その場合には年間で12回は振り込まなければなりません。その点、口座振替サービスを利用すると自動的に利用料金が引き落とされるため、支払いを忘れることがありません。さらに、期日に遅れることもありません。その他にも、自分で操作する必要がありませんので、支払額や支払先を間違えてしまう心配もなく安心して利用できます。

自動引き落としなので入金手数料がかからない

口座振替サービスを利用すると、自動で口座から利用料金が引き落とされますので、支払に関する振込手数料がかかりません。多くの金融機関でお客様自身が振り込む場合、振込手数料が求められるでしょう。1回の手数料は数百円程度ですが、毎月1回の振り込みを何年も続けると莫大な金額になります。お客様側の視点で見ると、手数料の安い銀行やクレジットカード決済などを行う方法もありますが、口座振替サービスは手数料がかかりません。他の決済手段と比較しても、料金の支払いにかかるコストが抑えられるため、出費の軽減につながります。

５、口座振替サービスの事業者様のメリット

これまでお客様が口座振替サービスを利用するメリットについて紹介しましたが、事業者様が口座振替サービスを利用するメリットもあるのでしょうか。あるとすれば、どのような点か気になる人も多いでしょう。次の段落では、口座振替サービスを事業者が利用した際のメリットを解説します。

利用継続率が向上する

お客様に口座振替サービスを提供すると、定期サービスの利用継続率が向上します。銀行振込での定期サービスの利用では、利用料金の支払いのために銀行やATMに出向く作業を面倒だと思うお客様も多いでしょう。ネットバンキングであればいつでも利用できますが、それさえも手間だと感じる人も多いです。さらに、銀行振込は手数料がかかるため出費がかさむことも懸念し、定額サービスの利用を辞めてしまう人も多いものです。

また、毎月の支払いを忘れてしまったことで、お客様自身は定期サービスの継続を望んでいるにもかかわらず、契約が解除になってしまうケースも珍しくありません。その点、口座振替サービスは登録した銀行口座から利用料金が自動で引き落とされますので、振込の手間を深く考えずに支払え、面倒だといった理由で定期サービスを解約することが少ないでしょう。お客様に手間や手数料といった負担をかけない口座振替を導入すると、スムーズな代金回収が可能になり、サービスの継続的な利用につなげられます。

未払いリスクが軽減する

お客様に口座振込で集金を依頼している場合は、支払い忘れが起こりやすいです。なぜなら、お客様自身が入金する必要があるからです。口座振込の場合、ATMなどで手動で操作するため、振込金額を間違えることや、異なった振込先への入金などが起こる可能性も高くなります。また、お客様が誤って払い過ぎた場合には、差額を返金しなければなりません。足りないケースでは請求も必要でしょう。これらの事務作業には、手間とコストがかかります。それに加えて、手数料も発生してしまいお客様にさらなる負担をかけることになります。

その点、口座振替では毎月決められたタイミングで自動的に処理されるため、正しい金額で利用料が引き落とされ、人為的なミスや代金の未回収のリスクが大幅に軽減できるでしょう。さらに、未払い分の督促にかかる人件費も抑えられます。しかしながら、お客様の振替口座に十分な残高がない場合には、自動引き落としが行われませんので注意しましょう。

多様な利用者に対応できる

事業者様が口座振替サービスを利用すると、対応可能なお客様が増えることもメリットです。お客様の層が広がらない理由には、支払方法に問題があるケースがみられます。口座振込のみを提供している場合には、振込に手間がかかるため、利用を断念するが増えてしまうでしょう。また、クレジットカード決済では、クレジットカードを持っていないお客様の利用にはつながりません。特に、介護サービスなど高齢の利用者が多い場合にはクレジットカード自体を所有していない方も多くみられます。若い世代でも、クレジットカードでの決済に不安を抱くケースは珍しくありません。

その点、口座振替サービスは金融機関の口座を持っていれば利用できるため、さまざまな利用者に対応可能な決済方法だと言えるでしょう。支払いが面倒だからという理由で離れてしまうお客様を引き留めることができます。都市銀行だけでなく、全国の地方銀行やゆうちょ銀行、ネットバンクにも対応しているため、全国にいらっしゃるお客様にもご利用頂ける点も魅力でしょう。その結果、支払方法が合わないといった理由で利用を断念したお客様から、サービスの利用を検討してもらえる可能性もあります。

６、口座振替サービス導入時の注意点

口座振替サービスの導入は、お客様と事業者様の双方にメリットをもたらします。しかし、気を付けるべき点もあります。まず、口座振替サービスでは、領収書が発行されません。領収書を発行しない代わりに、お客様は預金通帳に記帳されている内容で支払いを確認してもらう必要があります。

お客様に口座振替依頼書での手続きをしてもらう場合には、口座振替の登録手続きに時間がかかるります。また、口座振替サービスを利用する場合には、手数料がかかります。1件の口座振替に、指定の手数料が求められることが一般的です。

７、口座振替サービスを導入すべき事業者様

口座振替はどのような事業者様が導入すると良いのでしょうか。まず、毎月の支払いが発生するサービスや商材を取り扱っている場合には導入を検討してみましょう。例えば、スポーツジムの会費、塾の月謝、介護サービスの利用料などになります。お客様にとって、毎月の振込は非常に面倒です。そのため、支払い忘れが起こりやすく、代金が未収になってしまう可能性が高いでしょう。未収になった代金を請求するにも手間がかかりますので、コストを抑え、確実な代金の回収を目指す事業者様に、口座振替サービスは適しています。

例えば、ガスや水道、電気などの公共料金、保険料に関しても口座振替サービスの導入が進んでいます。ジムやフィットネスクラブなどの会費に口座振替サービスを利用している事業者様も多くいらっしゃいます。通販などで定期的に健康食品や化粧品などの消耗品の販売や頒布会を行う事業、雑誌や新聞などの定期購読料も毎月の支払いが求められるため、口座振替サービスの利用に適しています。月額課金コンテンツの利用料、ホームページの保守料なども口座振替サービスに適しているでしょう。

口座振替サービスを利用すると、払い忘れを防ぐだけでなくトラブルの防止にもつながるため、希望するお客様が多いです。特に、利用者の大半が高齢者となる介護関連のサービスでは、口座振替が求められているといえるでしょう。高齢になると自分で振り込むのが難しくなるケースが増え、お金の管理ができなくなる場合もあります。口座振替であれば、事前に振替依頼書で手続きを済ませておくだけで自動的に利用料が引き落とされるため、サービスをご利用になるご家族からも、導入を希望されることが多いサービスです。また、学習塾や習い事などの月謝や利用料でも、子どもが月謝を持参する場合には、紛失の可能性が高くなります。さらに、子ども同士の金銭トラブルにもつながりかねません。そういったトラブルを未然に防ぎたいと考える保護者様の声は多い様子です。

最近ホットな導入事例として、小中学校での給食費などの各種費用を集金代行できないか？というご相談を頂いています。リコーリースでは学校や自治体と連携して、口座振替サービスをご導入いただいた実績があります。
ご導入に際して好評いただいたポイントとしては、このような点を挙げていただいております。
・既に学校や自治体での導入実績があること
・保護者様の引き落とし口座の金融機関の選択肢が幅広いこと
・初期導入費用が無料であること
・給食費や教材費、積立金(修学旅行、課外授業等)、学級費の集金業務の効率化を達成できる点
口座振替サービスの導入で、集金業務の手間を省けるのでオススメです！
まずはお問い合わせフォーム、もしくはフリーダイヤルからお問い合せ下さい。

代行会社も検討しながら口座振替サービスを導入しよう

口座振替サービスは、お客様の振込の手間や手数料が抑えられるサービスです。事業者様にとっては、代金の未回収のリスクが軽減され、事務コストの削減もできるでしょう。口座振替を活用するとお客様と事業者様の双方にメリットがあるサービスであるため、導入の検討をオススメします。