Web口座振替(オンライン口座振替)とは?メリット&おすすめの導入方法
2021.06.24
2025.10.10
Web口座振替(ネット口座振替受付サービス・オンライン口座振替)は、Web上で口座振替に使用する口座の登録を行えるサービスです。従来の書面による申し込み手続きが省略でき、サービス開始までの時間を短縮できます。
この記事では、Web口座振替の特徴やメリット、導入時の注意点について解説します。最適な導入方法も紹介しているので、Web口座振替の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
Web口座振替(ネット口座振替受付サービス・オンライン口座振替)は口座登録をWeb上で完結させるサービス
Web口座振替とは、利用者の口座登録がWeb上で完結するサービスのことで、「ネット口座振替受付サービス」や「Web口座受付方式」、「インターネット口座振替」、「オンライン口座振替」といった呼び方があります。
口座振替に使用する口座は、紙の口座振替依頼書に口座情報の記入・捺印をして各金融機関に提出し、登録するのが一般的です。一方Web口座振替は、口座登録の手続きがWeb上で完結するので、紙面への記入や捺印は必要ありません。
利用開始時には、利用者自身がパソコンやスマートフォンなどを使って専用サイトからアクセスし、利用したい口座の情報などを入力して登録を行います。全国に利用者がいる場合やWeb上でのやりとりが多い事業者におすすめです。
【事業者】Web口座振替を利用するメリット
Web口座振替のメリットは、Web上で口座振替を行えることだけではありません。ここでは、事業者がWeb口座振替を利用する4つのメリットを紹介します。
<事業者側|Web口座振替のメリット>
- 口座振替依頼書の取得にかかる手間とコストを削減できる
- 引き落とし開始までの期間が短縮できる
- ペーパーレス化によりセキュリティ強化につながる
- 利便性が高まることで顧客層の拡大が期待できる
口座振替依頼書の取得にかかる手間とコストを削減できる
口座振替依頼書を使う場合、よくある不備として「印鑑相違」、「記載事項等相違」といった記入・捺印のミスが挙げられます。
Web口座振替は利用者が口座振替依頼書へ記入・捺印する手間や、依頼書を送付するコストを削減できるだけでなく、書類不備により予定の振替日に引き落としができないといったトラブルを回避できるのがメリットです。
引き落とし開始までの期間が短縮できる
例えば、口座振替依頼書を使う場合、記入・捺印済みの依頼書を振替日の約40日前までを目安に提出しなければ口座登録が間に合いません。
Web口座振替では、口座登録結果がすぐに分かる上、口座登録もその場で完結します。振替日の直前まで口座登録が可能で、引き落とし開始までの期間が短縮できる点がメリットといえます。
ペーパーレス化によりセキュリティ強化につながる
従来の紙の口座振替依頼書による手続きでは、使用した依頼書の保管・管理にもコストが発生します。また、正しく保管ができていなければ、紛失・盗難などによる情報漏えいリスクもありました。
Web口座振替でペーパーレス化を行うことで、紙ではなくシステム上で情報を管理でき、個人情報の漏えいリスクが低減できます。
利便性が高まることで顧客層の拡大が期待できる
Web口座振替を導入すれば、利便性を求める層へのアプローチが可能になるため、顧客層の拡大にも期待できます。
24時間365日いつでも申し込めるので、忙しくて銀行に行く時間がない方や、インターネットでの手続きを好む若年層など、幅広いニーズに応えられるでしょう。
【利用者】Web口座振替を利用するメリット
Web口座振替は、事業者だけでなく、利用者にも多くのメリットが存在します。
<利用者側|Web口座振替のメリット>
- インターネット環境があれば、好きな場所で手続きできる
- 書類への記入・捺印が不要で手続きが簡単
- 引き落とし開始までがスムーズ
Web口座振替は、基本的に24時間365日好きなタイミングで申し込みが可能です。インターネット環境があれば場所を選ばず、すぐに申し込みできます。書類への記入・捺印が不要なので、不備により何度も手続きをしなければいけないといったこともありません。
また、紙の口座振替依頼書の場合、引き落としまでに口座登録が間に合わず、初月は振り込みなど別の支払い手続きが求められることがありました。Web口座振替では、手続きが完了すればすぐに引き落としを開始できるので、このような手間が発生しないのもメリットです。
Web口座振替を利用する際のデメリット・注意点
Web口座振替の利用を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも知っておくことが大切です。Web口座振替のデメリットや注意点について紹介します。
<Web口座振替のデメリット・注意点>
- Web口座振替サービスのオプション費用がかかることがある
- 取り扱い金融機関に制限がある
- セキュリティ面に不安を感じる利用者もいる
Web口座振替サービスのオプション費用がかかることがある
口座振替とは別に、Web口座振替サービスを利用するためのオプション費用がかかるケースがあります。発生する費用は、Web上での口座登録にかかる基本料金や1件あたりの手数料などです。
Web口座振替の導入をどこに依頼するかによっても費用が異なるため、見積もりを依頼した上で比較・検討しましょう。
取り扱い金融機関に制限がある
Web口座振替を取り扱う金融機関は広がりつつありますが、どの銀行でも取り扱いがあるわけではありません。Web上での口座登録に対応していない金融機関の場合は、導入ができないためご注意ください。
セキュリティ面に不安を感じる利用者もいる
Web上で口座情報を入力することに不安を感じる方は少なくありません。そのような方には従来の口座振替依頼書を使った方法を案内するなど、利用者のニーズに応じていくつかの登録方法に対応することも大切です。
また、利用者の個人情報や口座情報を守るため、暗号化通信や二段階認証などの高度なセキュリティ技術を導入すること、セキュリティ対策について分かりやすく説明することも求められます。
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口座振替の特徴|メリット・デメリット
口座振替は「自動引き落とし」とも呼ばれており、利用者が購入した商品や利用したサービスの代金を、指定口座から自動的に引き落とすサービスを指します。家賃や光熱費、通信費など毎月決まって発生する支払いで利用している方も多いのではないでしょうか。
口座振替は、口座を登録するという手間をかける必要はありますが、それは最初の1回だけです。一度登録が完了すれば、その後の手続きは特に必要ありません。口座振替のメリット・デメリットは以下の通りです。
<口座振替のメリット>
継続利用してもらいやすくなる |
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未払いを減らせる |
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コストを抑えられる |
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<口座振替のデメリット>
初回引き落としまでの工程が煩雑 |
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未回収になるリスクがある |
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Web口座振替が向いている業種とは?
業種によって、最適な集金方法は異なります。ここでは、導入事例とともに、特にWeb口座振替が向いている2つの業種について紹介します。
学習塾や各種スクール
学習塾や各種スクールは、Web口座振替が特に向いている業種です。中でも、ダンス教室やバスケットボール教室、体操教室といったスポーツ系のスクールでは、Web口座振替が広く活用されています。
学習塾や習い事などは毎月月謝が発生するケースが一般的であり、「子どもに月謝(現金)を持たせるのは心配」という保護者も珍しくありません。
Web口座振替の導入により、子どもの手を介さずに月謝を支払える上、口座登録もWebで完結するため、忙しい子育て世代に最適です。
事業者側にも、集金頻度の高さと比例して増加する集金・入金確認といった業務が軽減され、子どもによる現金の紛失や盗難、使い込みといったリスクがなくなるメリットがあります。
学習塾の導入事例はこちら
放課後等デイサービス
障がいのある就学児を対象として療育を行う「放課後等デイサービス」も、Web口座振替に適した業種です。
子どものサポートに注力したい保護者にとって、口座登録の手間を減らせるWeb口座振替は心強い味方といえます。口座登録後は、利用料が指定日に自動で引き落とされるため、支払いに時間を割く必要もありません。
また、事業者にとっても、集金や請求、未回収による督促といった業務が削減でき、より支援に人的リソースを割けるようになるというメリットがあります。
Web口座振替の導入方法|おすすめは代行業者の利用
口座振替は便利なサービスであるものの、金融機関と直接契約を行おうとすると導入までの手続きが多く大変なため、代行業者を利用するのがおすすめです。ここでは、代行業者を利用して口座振替を導入するメリットを紹介します。
金融機関ごとの審査・契約が不要に!
金融機関と直接契約して口座振替を導入する場合、金融機関ごとに審査や契約手続きが必要となり、手間とコストがかかってしまいます。しかし、代行業者に依頼すれば、一度の審査・契約で複数の金融機関に対応することが可能です。
代行業者を利用することで、金融機関ごとに異なる手続きを個別に行う必要がなくなり、業務の効率化が図れるでしょう。口座振替の導入を検討している事業者にとって、代行業者の利用は魅力的な選択肢といえます。
集金業務の手間やコストを大幅に削減
代行業者を利用すれば、入金日が統一されるため、入金管理がしやすくなります。各金融機関から入金があるたびに確認する手間が省けるのがメリットです。
また、集金業務にかかる人件費や事務コストも削減できるでしょう。請求書の作成・発送なども代行業者に依頼すれば、社内リソースを他の業務に振り分けられます。業務の効率化とコスト削減の両方を実現できるため、口座振替の導入を検討中の事業者の方は、ぜひ代行業者の利用を視野に入れてみてください。
Web口座振替を導入しよう!代行業者選びのポイント
代行業者を利用してWeb口座振替を導入する場合、依頼先の選定が重要です。ここでは、代行業者選びの際にチェックしたいポイントを解説します。
提携金融機関が多いか
提携金融機関数の多さは、利用者の利便性に直結する要素です。普段メインで使用している銀行口座が登録できれば、手続きがすぐに開始できるだけでなく、残高不足が起こりにくく回収率アップが見込めます。
都市銀行・地方銀行に加え、ゆうちょ銀行やネットバンク、信用金庫、農協など、全国さまざまな金融機関をカバーしている代行業者を選びましょう。
複数の口座登録方法が選べるか
口座振替の受付方法には、「口座振替依頼書を使う方法」「Web上で口座登録を行う方法」の他に、「専用端末機を使う方法(ペイジー口座振替受付サービス)」があります。
ペイジー口座振替受付サービスは、キャッシュカードを読み取ることのできる専用端末機を使用して、口座振替の受付を行う仕組みです。専用端末機でキャッシュカードをスキャンし、暗証番号を入力するだけで、振替口座の設定手続きが完了します。キャッシュカードがあればその場ですぐに手続きが完了するため、とてもスピーディーです。
Web上で口座登録を行う「Web口座振替」や、キャッシュカードで登録可能な「ペイジー口座振替受付サービス」は、記入・捺印も不要で便利な方法ですが、代行業者によっては利用できないこともあるため、事前に確認しましょう。
また、オンラインでの手続きに不安がある高齢者層が多い業種では、従来の紙の口座振替依頼書での申し込みが選択できるかどうかも確認するのがおすすめです。
信頼できる代行業者であるか
代行業者を利用して口座振替を導入する場合、代行業者に顧客情報や売上金を預けることになります。そのため、信頼できる代行業者を選ぶことも重要です。
信頼性については、公式ホームページなどを参考に、代行業者自体の歴史の長さや導入実績の多さをチェックするとよいでしょう。加えて、セキュリティ対策が万全に行われているかも確認することをおすすめします。
口座振替の導入を検討中なら、まずはリコーリースにお問い合わせください!
Web口座振替は、従来の方法と比較して、事業者・利用者双方にメリットのある方法です。利用者の好きなタイミングで口座登録が行えるほか、引き落とし開始までの期間を短縮できます。
口座振替は導入手続きが煩雑なため、代行業者に依頼するのがおすすめです。事務作業の負担や集金にかかるコストを低減しながら、便利な口座振替を導入しましょう。
低コストでサポートも充実した代行業者をお探しなら、ぜひリコーリースにご相談ください。リコーリースでは、従来の口座振替依頼書を用いた方法に加えて、Web上で口座登録ができる「ネット口座振替受付サービス」と、「ペイジー口座振替受付サービス」を提供しています。
口座の登録方法を柔軟に選べる上、初期費用や利用しない月の基本料金が無料です。また、回収結果や回収金額などを確認できる専用Webサイトも無償で提供。導入後もフリーダイヤルにてサポートが受けられるため、初めての方でも安心してご利用いただけます。
興味のある方は、フリーダイヤルもしくはお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせください。
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【監修】尾﨑 宗則 リコーリース株式会社 BPO本部長
1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。