学習塾や習い事の受講料を口座振替にしたい!引き落としの手数料や導入方法を解説
2020.09.30
2025.06.20
学習塾や各種カルチャースクールなどの習い事を経営している事業者にとって大きな悩みとなるのが、月謝の集金方法ではないでしょうか。受講生に銀行振り込みをしてもらったり、月謝袋で直接回収したりする場合、管理や支払い忘れの際の催促に手間がかかります。
この記事では、学習塾などの月謝を口座振替(口座引き落とし)にすることによって得られる事業者・受講生双方のメリットや、注意点、導入方法などについて詳しく解説します。
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目次
習い事の月謝の主な回収手段
学習塾やカルチャースクールなどの月謝は、主にどのような方法で回収されているのでしょうか。まずは、習い事の月謝に使用されている主な集金方法とその特徴について解説します。
月謝の主な回収手段
主な月謝の回収手段は、以下の通りです。
・現金集金
・銀行振り込み
・口座振替(口座引き落とし)
・コンビニ決済
・クレジットカード決済
・電子決済サービス
例えば、月謝袋を用いた現金集金は、システム導入なども不要で始めやすいですが、現金の管理に手間がかかるほか、盗難や紛失のリスクがあります。一方、口座振替は導入に口座登録といった手続きが発生しますが、現金を直接扱うことなく、集金の自動化が可能です。
それぞれの集金方法でメリットや特徴が異なるため、注意点も理解した上で、最適な集金方法を選ぶことが大切です。
月謝の集金方法の特徴や選び方については、以下の記事も参考にしてみてください。
内部リンク:【習い事教室】月謝の集金方法6種類を比較!経営者必見の選び方ガイド
口座振替(口座引き落とし)と銀行振り込みの違い
口座振替(口座引き落とし)と銀行振り込みは似ていますが、全く異なる集金手段です。
まず、口座振替とは、決まった期日が来ると預金者の口座から他人名義の口座に自動的に振替を行うことを指します。例えば、カルチャースクールで月謝が5000円の習い事をしていて、振替日が毎月27日だとしましょう。その場合、毎月27日になると、あらかじめ指定した預金者の口座から5000円が自動的に振り替えられます。
銀行振り込みは、預金者自身が銀行窓口やATM、ネットバンキングで手続きをして、他人名義の口座にお金を振り込むことです。つまり、口座振替と銀行振り込みの違いは、支払いをする人が自ら振り込みのための操作をするかどうかという点にあります。
内部リンク:銀行振替とは?振込との違いやメリット・デメリットを解説!
習い事の月謝を口座振替(口座引き落とし)にする事業者側のメリット
数ある月謝の集金方法の中で主流となりつつあるのが、口座振替(口座引き落とし)です。月謝を口座振替にすると、事業者にとってさまざまなメリットがあります。ここでは、どのようなメリットがあるかについて詳しく見ていきましょう。
滞納リスクを回避できる
塾や習い事教室、カルチャースクールなどを運営していて最も困ることの一つが、月謝の滞納や回収の遅延でしょう。受講生に滞納する気がなくても、支払いを忘れることもあるものです。口座振替であれば、毎月決まったタイミングで自動的に支払われるため、払い忘れが発生しません。
振込先や金額を間違えるなどの人為的ミスが起きる心配も不要です。また、口座振替では受講生が指定した口座に、引き落としする金額の残高があれば引き落とせるため、滞納リスクが軽減します。
事務作業の負担軽減
塾や習い事などでは、月謝袋で月謝を回収しているところもあるでしょう。しかし、この方法では、金額に誤りがないか1件ずつ確認したり釣銭が出た場合は返したりする必要があり、管理するのに手間がかかります。その上、教室内での紛失や盗難といったリスクも否めません。
銀行振り込みの場合も、払込票の送付や、支払い忘れがないか・振り込まれた金額に誤りがないかなどの確認といった細かい作業が発生します。さらに、支払われるタイミングが受講生によって異なるため、資金管理もしづらいです。
口座振替にすればこのような事務作業の負担が軽減でき、同日に入金されるため管理もしやすくなります。回収率が上がることで、未払いの受講生への催促にかかる人件費も削減可能です。
支払いトラブルを回避できる
口座振替では、通帳に記帳する、インターネット上で明細を確認するなどすれば、請求先や引き落とし日、支払い金額が明確にわかります。支払いの記録が残るため、管理ミスできちんと支払いをしている受講生に督促してしまうようなトラブルの心配もありません。
継続率が上がる可能性も
月謝の支払いに銀行振り込みを利用している場合、受講生は支払いのために銀行やATMなどに出向く必要があります。
1回や2回であればまだしも、毎月しなければならない作業となると面倒に感じる方もいるでしょう。仕事などで忙しく時間的な余裕がない場合、支払いの作業が面倒で受講をとりやめてしまうといったことになりかねません。
口座振替にすると、必要な残高さえあれば自動で引き落としが行われます。受講生側は口座振替依頼書に記入・捺印して発送するといった事前作業を済ませておけば、あとは引き落とし日までに月謝分のお金を口座に入れておくだけなので、負担にならず継続率の向上につながる可能性があります。
習い事の月謝を口座振替(口座引き落とし)にする受講生側のメリット
月謝を口座振替(口座引き落とし)にすることは、事業者側だけでなく受講生側にもさまざまなメリットがあります。ここでは、受講生側のメリットを詳しく見ていきましょう。
支払いの手間が省ける
受講生側の大きなメリットとして、支払いに手間がかからない点が挙げられます。必要な金額だけ口座に残しておけば、支払日に自動で口座から引き落とされるため、毎月の支払日に銀行やATMに出向き、入金したり支払いの操作をしたりする必要がありません。
支払い忘れを防げる
月謝袋や銀行振り込みの場合、つい月謝の支払いを忘れることがあります。また、金額をミスして実際の月謝より多く払ってしまったり、支払日当日になってお金が足りなかったりというケースもあるでしょう。
口座振替にすれば、支払日に指定の金額がきっちりと引き落とされるため、このようなミスは起こりません。支払い忘れも金額ミスも軽減できます。
口座振替(口座引き落とし)を導入する主な2つの方法
口座振替(口座引き落とし)を導入する方法は、「金融機関との直接契約」と「代行業者への依頼」の2つです。
金融機関と直接契約すれば手数料が抑えられますが、受講者の利便性を考えると複数の金融機関への対応が必要です。金融機関ごとに審査や契約、口座登録手続きなどが発生するため、業務負担が大きくなります。
一方、代行業者を利用すると手数料はかかりますが、代行業者の審査に通過し契約することで、複数の金融機関との一括契約が可能です。代行業者が窓口になりやりとりを一本化することで、導入手続きにかかる時間と手間が大幅に短縮されます。そのため、口座振替の導入は、代行業者を利用するのが一般的です。
内部リンク:口座振替の契約方法は2つ!それぞれのメリットや契約から導入までの流れを解説
習い事の月謝を口座振替(口座引き落とし)にする際に発生する手数料
代行業者を利用して口座振替(口座引き落とし)を行う場合、以下のような手数料が発生します。
初期費用 | 代行業者と契約して口座振替を導入するときに発生する費用(導入時1回のみ) |
月額基本料 | 月謝の金額や件数に関わらず支払う基本料金 |
振替手数料(請求手数料) | 代行業者が事業者の代わりに月謝を集金することに対する手数料(請求1件ごとに発生 |
振込手数料 | 代行業者が集めた月謝を、事業者の口座にまとめて入金するときの手数料 |
オプション料金 | 有料オプションサービスを利用する際の追加費用 |
手数料は代行業者によって異なるため、いくら費用がかかるのか事前に確認しておきましょう。よく利用される有料オプションには、キャッシュカードで口座登録が行える「ペイジー口座振替受付サービス」や請求書の作成・送付を依頼できる「請求書発行代行サービス」などがあります。
内部リンク:口座振替の手数料や初期費用を徹底解説!導入によるメリットとは?
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口座振替(口座引き落とし)を利用する場合の注意点
口座振替(口座引き落とし)には事業者・受講生双方にメリットがありますが、注意すべきポイントも存在します。ここでは、口座振替の導入前に知っておきたい注意点について具体的に紹介します。
残高不足で引き落とされない場合がある
支払日に口座の残高が不足していると、月謝を引き落とすことができません。「入金を忘れていた」「月謝よりも少ない残高しかなかった」などの理由で引き落としが失敗した場合は、別途月謝の回収を行う必要があります。
もしものときに備え、現金支払いや銀行振り込みなど、引き落としできなかったときの対応をあらかじめ検討しておくとよいでしょう。
取り扱い金融機関や口座振替依頼書の提出について受講生側に説明をする
月謝を口座振替で集金する場合、そのことを受講生やその保護者に事前に伝える必要があります。取り扱いできる金融機関はどこか、口座振替依頼書などの書類の提出が必要なことなども説明しなければなりません。
時間的な余裕をもって早い段階で説明を行い、了解を得ることで、トラブルを回避しましょう。
口座振替に抵抗がある人もいる
月謝を口座振替することに抵抗を覚える人もいます。これは、所有する銀行口座の口座番号を教えたくない、今までの支払い方法で問題を感じていないため、わざわざ手続きをするのは面倒であるといった理由が考えられるでしょう。
このようなケースでは、「とにかく手続きする必要がある」と一方的に告げるのではなく、口座振替にすればどのようなメリットがあるのかを丁寧に説明することが大切です。
例えば、「月謝袋での支払いは盗難や紛失の可能性があるが、口座振替にすればそのような心配は発生しない」、「銀行振り込みのように面倒な操作をしなくても決まった期日に自動的に引き落とされる」といった点を、わかりやすく説明するとよいでしょう。
自社に適した代行業者選びが重要
口座振替は便利な集金方法ではあるものの、自社に適した代行業者を選ばなければ、不要なコストが発生し、金銭的な負担が大きくなることがあります。代行業者によって手数料だけでなく、提供しているサービスも異なるため、効率化したい業務や実際の請求件数なども踏まえて、見積もりを比較・検討することが大切です。
代行業者選びの際には、セキュリティ対策が十分か、サポートが充実しているかといった点も確認することで、より安心かつスムーズな運用が目指せるでしょう。
内部リンク:口座振替サービス6社を比較|導入で得られる4つのメリットと選び方のポイント
初期費用0円、月1件から利用できるリコーリースの口座振替サービス
代行業者選びにお悩みの方は、集金代行で40年の歴史を持つリコーリースにお任せください。ここではリコーリースの口座振替サービスについて紹介します。
内部リンク:口座振替サービス|リコーリース
口座振替だけじゃない!コンビニ決済にも対応
リコーリースでは、「口座振替」と「コンビニ決済」の2種類の集金手段を用意しています。
口座振替は事業者の依頼を受けてリコーリースが該当の各金融機関に引き落としを依頼するものです。全国の都市銀行・地銀をはじめ、信用金庫やゆうちょ銀行・ネットバンクなど、全国ほぼ全ての金融機関に対応しているため、受講生にとっても利用しやすいでしょう。振替日は毎月4日、20日、27日の3パターンから選べます。
コンビニ決済サービスは、月謝をコンビニで支払えるサービスです。全国のコンビニやドラッグストア、スーパーマーケットなど66,000店舗でご利用いただけます。また、スマホアプリでバーコードを読み取って支払う「スマホ決済サービス」にも対応しており、コンビニに行かなくとも好きな時間、好きな場所でスマホでの決済ができます。
初期費用0円、利用しなかった月の費用も0円!
リコーリースの口座振替サービスを導入する大きなメリットとしてまず挙げられるのは、コストパフォーマンスの良さです。専用Webサイトを利用するため初期費用がかからず、サービスを利用しなかった月は月額基本料を含む手数料も発生しないため、無駄なく効率的に活用できます。
導入にあたっては、リコーリースの担当者が事業内容などをヒアリングした上で見積もりや最適なプランを提案してくれるため、サービス内容や料金に納得してから始められて安心です。
請求件数に縛りがなく、サポートも充実
事業者の中には、「受講者が少ない」との理由でサービスの申し込みにためらっている方もいるかもしれません。リコーリースの口座振替サービスは、月々の請求件数に縛りがなく、わずか1件のみであっても利用できます。個人事業主も契約可能なため、個人で教室を行っている方もお気軽にご相談ください。
また、導入してもスムーズに運用できないかもしれないと心配な方もいるでしょう。リコーリースは導入後に専用のフリーダイヤルで相談できるなど、サポート体制も充実しています。トラブルやわからないことがあれば相談できるため、初めて口座振替を導入する方にもおすすめです。
リコーリースの口座振替サービス導入方法
リコーリースの口座振替サービスを利用するまでのおおまかな流れを紹介します。
1. リコーリースに必要書類を提出し、書類審査を受ける
2.審査通過後、契約条件などを確認の上、リコーリースと契約締結する
3.契約締結後、リコーリースから口座振替依頼書を受領し、受講者に記入・捺印していただく
4.記入・捺印済みの依頼書をリコーリースに提出する
5.顧客情報、請求情報等の登録完了後、口座振替がスタート
回収結果や金額などの回収状況、各種手数料などは専用Webサイトで確認可能です。
専用Webサイトについて見てみたい方はこちら!
習い事の月謝を口座振替(口座引き落とし)で回収して、未払いやトラブルを避けよう!
学習塾やPC教室、英会話教室、スポーツ教室などの習い事を運営していると、受講生が増えるほど集金業務の負担が大きくなります。中でも金銭的なトラブルは、なるべく避けたいものでしょう。
月謝の未払いや「払った、払っていない」といったトラブルを避けるためには、口座振替(口座引き落とし)を利用するのが有効な方法です。受講生側にも支払いの手間が減らせるなどのメリットがあります。集金でお悩みの事業者様は、ぜひリコーリースの口座振替サービスを検討してみてください。
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【監修】尾﨑 宗則 リコーリース株式会社 BPO本部長
1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。