口座振替の手数料や初期費用を徹底解説!導入によるメリットとは?
2020.09.30
2024.09.02
商品代金やサービス利用料、月謝や会費などの集金に、口座振替を導入する事業者は増えています。銀行口座からの自動引き落としが可能な口座振替を使いたいけれど、手数料などの費用が気になり、なかなか導入に至らないケースもあるでしょう。
この記事では、口座振替の手数料や導入に必要な費用、メリットやおすすめの導入方法を紹介します。口座振替を検討中の方に役立つ内容です。
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目次
口座振替とは?口座振込との違いや2つの導入方法
口座振替は、利用者の利便性を高め、事業者の集金業務を効率化できる便利なサービスです。ここでは、口座振替の基本的な特徴や、口座振込との違い、2つの導入方法を紹介します。
「口座振替」とは
口座振替は、毎月決まった日に利用者の銀行口座から料金を引き落とす決済方法です。毎月の支払いを忘れることなく自動的に支払いが完了するため、利用者にとって便利なサービスといえるでしょう。事業者側も集金業務の手間が省け、回収率の向上が期待できます。
口座振替を開始する場合は、利用したい口座の銀行へ口座振替依頼書を提出して申請手続きをする必要があります。申請手続きの方法は、郵送、インターネットによるWeb受付、銀行の端末などさまざまです。利用開始後は、解約の手続きを行うまで自動的に支払い続けてくれます。
「 口座振替」と「振込」「振替」は違う?
口座振替と似た言葉に「振込」「振替」があります。それぞれの違いをまとめました。
振込 | ・金融機関を通じて自分の口座から特定の第三者の口座に送金すること
・現金で行うのが「現金振込」、口座から行うのが「口座振込」 ・手数料は振替先の口座や振込金額によって異なる |
振替 | ・一般的には自分名義の口座間の資金移動を指す
・名義が同じであっても「同一銀行内の資金移動のみ」を振替と定義する金融機関もある ・通常、振替には手数料がかからない |
単なる「振替」ではなく「口座振替」という用語では、意味が違ってくるため注意が必要です。「振替」は自分の預貯金の保管場所を移動することを指すのに対して、「口座振替」は自分の預貯金から他者に支払いを行うことを指します。
口座振替の2つの導入方法|「金融機関との直接契約」と「代行会社の利用」
利用料金や会費、月謝などを効率的に集金する際には口座振替が適しています。口座振替を導入する方法は、金融機関と直接契約する方法と、全ての手続きを代行してくれる代行会社を利用する方法の2つです。それぞれの導入方法の特徴や違いを簡単に解説します。
<各金融機関と直接契約する方法>
- 各金融機関で申し込み・審査が必要
- 金融機関の数だけ利用開始までの手続きや事務作業が発生する
- 自社で口座振替の業務を行うため、代行の手数料は発生しない
<代行会社を利用する方法>
- 代行会社の審査に通過すれば、提携している都市銀行や地方銀行、ゆうちょ銀行、信用金庫など複数の金融機関で口座振替が可能になる
- 利用開始後の入金管理が一本化でき、回収業務や経理担当者の負担も軽減できる
- 月額基本料や振替手数料などが発生する
口座振替は事業者自ら導入することも可能ですが、かなりの手間や労力が必要となるため、代行会社に依頼するのが一般的です。
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口座振替の手数料や導入に必要な費用
通常、口座振替では、自動で引き落としされる側の顧客には手数料がかかりません。一方、口座振替を導入する事業者側に対しては、いくつかの手数料が生じます。手数料の名目や金額は、利用する銀行や代行会社によりさまざまです。ここでは、代行会社を利用して口座振替を導入する際の代表的な手数料や費用について紹介します。
初期費用
口座振替の導入には、システム導入・初期設定費・導入サポート費等を含む初期費用がかかります。初期費用は「導入するときに一度のみ」発生するもので、数万円程度です。代行会社によっては、初期費用無料のケースもあります。
事前に複数の業者の料金プランを比較検討し、自社に最適なサービスを選ぶことをおすすめします。
月額基本料
口座振替の利用にかかる費用のひとつが「月額基本料」です。月額基本料には決済システムの利用料や管理コストなどが含まれており、多くの場合、請求件数や請求金額にかかわらず固定で支払う必要があります。数千円以上からが相場ですが、代行業者によってまちまちです。
中には、「月額基本料が無料」「利用月のみ発生」といったケースもあります。継続して発生する費用のため、無理なく使い続けられるかといった点も考慮して依頼先を選びましょう。
振替手数料(請求手数料)
振替手数料は、1件の請求ごとに発生する費用です。決済手数料や請求手数料と呼ぶこともあります。
振替手数料は「1件あたり○円」や「請求金額の○%」など複数の計算方法がありますが、請求件数(1件あたり○円)で設定されるのが一般的です。請求件数が多くなるほど振替手数料が安くなる料金体系を採用していることも多いため、実際にどのくらいの請求が発生するかを踏まえて、導入後のコストを比較しましょう。
振込手数料
代行会社を利用して口座振替を導入する場合、代行会社が回収したお金を事業者の口座に振り込むための「振込手数料」が発生します。振込手数料の相場は数百円程度ですが、振り込みごとに手数料がかかるので、月1回など可能な限りまとめての入金を依頼するとよいでしょう。
その他の手数料(オプションなど)
その他の手数料として、オプションサービスの利用料が発生する場合があります。例えば、請求書の発行代行サービスや、専用Webサイトの追加機能利用料などです。
オプションサービスは必須ではありませんが、利用すると業務の効率化や顧客満足度の向上につながるケースも多いため、オプションサービスの内容と手数料を確認し、費用対効果を見極めることが大切です。
口座振替/口座振替サービスを利用するメリット
代金や利用料などを現金で回収しようと思うと多くの手間がかかります。釣り銭も用意しなければならず、多額の現金の管理も困難で、銀行やATMに入出金のために出歩く必要もあるでしょう。
口座振替は、企業や個人事業主にとっても、利用する顧客にとっても、さまざまなメリットがあります。ここでは、口座振替を利用するメリットを見ていきましょう。
未回収リスクを回避できる
代金の支払いを銀行振り込みに指定した場合、顧客がうっかり振り込みを忘れることもあるでしょう。支払期限までに入金が確認できないときは、顧客に再請求をしなければならず、再請求のための処理にもコストがかかってしまいます。一方、口座振替の場合は顧客の銀行口座に残高がある限り、自動で引き落としがされるため未回収になることはありません。
顧客側にとっても、支払いのたびに銀行やATMに出かけたり、インターネットバンキングの操作をしたりする手間がなくなるため便利です。また、銀行振り込みでは、支払いのたびに振込手数料が発生しますが、自動の口座振替なら振込手数料を支払う必要がありません。
特に、月謝や月会費、月額利用料などが発生する事業者にとって、口座振替を利用するメリットはかなり大きいといえます。継続課金制のサービス事業者が口座振替を導入することにより、顧客の途中解約が減少したという事例があるからです。未回収リスクの回避だけでなく、継続利用率の向上効果も期待できます。
決済方法による機会損失を防ぐ
どれほど優れた商品やサービスでも、決済方法が利用者にとって利用しにくい場合、購入や申し込みを諦めてしまうことがあります。同じような商品やサービスなら、自分に合った決済方法が選べる会社を利用するでしょう。
例えば、クレジットカードを持っていない方はクレジットカード決済を利用できません。また、クレジットカードを持っていても、インターネット経由では個人情報の流出が心配で使いたくないという人も一定数います。
その点、口座振替は公共料金の支払いなどでも使用されているため、抵抗なく利用できる方が多いでしょう。現在の決済方法に口座振替を追加することで、利用者の利便性を高め、決済方法による機会損失を防ぐことにもつながります。
手間とコストの削減
集金や入金管理の業務はマンパワーが必要であり、担当者にとって負担が大きいものです。特に現金で回収する場合は、1円でも合わないと問題になるため、できることなら現金を扱いたくないという事業者も多いでしょう。口座振替を導入すれば、それらの実務や心的負担が大幅に軽くなり、業務効率化や人件費の節約につながります。
また口座振替は、クレジットカードなどの他の決済方法に比べて事業者が負担する手数料が比較的安いことで知られています。利用する代行会社によっては、自社に合った最適なプランを選べるため、利用件数が少なくても、比較的安価な費用での契約が可能です。
口座振替の導入をおすすめしたいビジネス
学習塾や習いごとなどの月謝で口座振替を利用している事業者は多いでしょう。子どもに月謝を現金で持たせることで、紛失や盗難、使い込みなどのトラブルが発生したケースもあるためです。口座振替ならこのようなトラブルを防いだ上で、管理の手間も省けます。
高齢者向けの介護事業者や訪問診療クリニックにも、口座振替が適しています。高齢でもインターネット通販で買い物をしたり、インターネットバンキングを自由自在に使ったりする方がいる一方で、クレジットカード決済やコンビニ支払い、銀行振り込みを苦手とする方も少なくありません。
支払い忘れや、支払ったと勘違いするといったトラブルを未然に防ぐ意味でも、口座振替はお互いに安心して利用できるサービスといえます。
また、BtoBの企業相手にも口座振替がおすすめです。例えば、法人へのコピー機のリース料金やサブスクリプションサービスの利用料などの回収において、口座振替を導入しているケースは多くあります。お互いの企業の売掛と買掛の経理業務も効率化できるため、コストカットにもつながるでしょう。
リコーリースの口座振替サービスの特徴
リコーリースでは、集金代行サービスとして、事業者向けの口座振替サービスを展開しています。リコーリース株式会社は、OA製品や光学機器で有名な「リコー」のグループ企業で、リースや金融サービスを提供する会社です。ここでは、リコーリースの口座振替サービスの特徴やメリットを紹介します。
小規模事業者にも利用しやすい料金設定
リコーリースの口座振替サービスは、小規模事業者にも利用しやすい料金設定が特徴です。導入時の初期費用は0円で、口座振替を使わなかった月は月額基本料を含む手数料も発生しません。良心的な料金設定で、多くの事業者の支持を集めています。入金管理が楽にできる専用のWebサイトが無償で提供されるのも大きなメリットでしょう。
請求件数に縛りがある代行業者も存在しますが、リコーリースでは1件からでも利用できるほか、個人事業主の契約も可能です。法人化からの年数制限もないため、会社を立ち上げたばかりでまだまだ取引先や顧客が少ないという方も安心してお申し込みいただけます。
導入前や導入後のサポート体制も充実
リコーリースでは、専任のカスタマーセンターがあり、導入前・導入後の集金のお悩みをフリーダイヤルの電話にてご相談いただけます。
例えば、口座振替の未払いリスクは低いものの、口座に残高がなければ引き落としができません。そのため、口座振替の振替日は慎重に決める必要があるでしょう。リコーリースでは状況に合わせて、振替日を毎月4日・20日・27日のいずれかから選べます。自由度が高く、より自社に合った運用が可能です。
口座振替の手続きは煩雑で、チャットなど文面での相談だけでは解決しにくいこともあるため、電話で相談できるのは大きなメリットといえます。口座振替の導入に不安がある方や、自社でどのような運用ができるかを知りたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。
口座振替の代行会社は手数料・費用だけで比較せず機能や信頼感で選ぼう
口座振替は事業者・利用者ともにメリットの多い決済方法です。しかし、利用時に発生する手数料は、導入方法や代行会社によって異なります。
単に手数料や費用が安いという理由で代行会社を選ぶと、必要とする機能がなかったりサポート体制が不十分だったりする恐れもあるでしょう。長く利用することになるため、コスト面だけでなく、自社が求めるサービスを提供してもらえるか、信頼できる会社かといった点も含めて検討することが大切です。
口座振替の導入を検討中の方は、安心・便利・充実のサービスを提供しているリコーリースへお気軽にご相談ください。事業内容や運用状況などをヒアリングした上で、最適な見積もりやプランをご提案いたします。
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