集金代行サービスの手数料相場は?おすすめサービス5選とコストを抑える方法
2025.04.04
2025.04.16
集金代行サービスは、代行業者が事業者に代わって集金業務を行うサービスです。集金代行サービスを活用すれば、請求から入金確認までの業務を効率化できる上、回収率の向上が期待できます。
ただし、サービスごとに手数料体系が異なり、選び方を間違えるとコストがかさむこともあります。そのため、相場を把握し、最適なサービスを選ぶことが重要です。
この記事では、集金代行サービスの手数料相場を解説しつつ、おすすめのサービス5選を紹介します。自社に適した集金代行サービスを選ぶためにも、ぜひ参考にしてみてください
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目次
集金代行サービスとは
集金代行サービスは、代行業者が事業者に代わって集金業務を行うサービスのことです。特に、定期的な支払いが発生する業種で、集金業務の効率化や支払いの遅延・未納を防ぎ、安定したキャッシュフローを維持するために利用されています。
ここでは、集金代行サービスに依頼できることや、利用するメリットについて解説します。
集金代行サービスに依頼できること
集金代行サービスでは、単に支払いを回収するだけでなく、幅広い業務を代行してもらえます。提供しているサービス内容は代行業者ごとに異なりますが、依頼できる業務例は以下の通りです。
・請求書の発行と送付
・口座振替やコンビニ決済の導入手続き
・未払い督促業務
・入金確認・消込作業の効率化および自動化
集金代行サービスを利用するメリット
以下は、集金代行サービスを利用する主なメリットです。
・業務負担の軽減
・未払いリスクの軽減
・顧客の利便性向上
・安定したキャッシュフローの確保
集金業務は、請求書の発行、送付、入金確認など、多くの作業を伴います。これらを社内で対応するには時間と人手が必要です。集金代行サービスを活用すれば、こうした業務を代行業者に任せられ、社内リソースをより生産的な業務に振ることが可能です。
また、集金業務で悩ましい「未払いの発生」も抑えられます。支払いの遅延や未納は、事業のキャッシュフローに悪影響を及ぼします。集金代行サービスで利用できる口座振替やコンビニ決済など、事業に適した決済手段を活用することで、顧客の利便性を高めつつ、未払いリスクを最小限に抑えられるでしょう。
集金代行サービスの手数料の相場
集金代行サービスの利用には多くのメリットがありますが、気になるのが手数料の相場です。手数料は代行業者によって異なりますが、おおよその基準を把握しておくことで、適切なサービス選びが可能になります。ここでは、初期費用や月額基本料など、集金代行サービスの利用にかかる費用相場をまとめて紹介します。
費用項目 | 相場(目安) |
---|---|
初期費用 | 無料〜数万円程度 |
月額基本料 | 数千円〜数万円程度 |
振替手数料(請求手数料) | 口座振替:1件あたり数百円程度 |
振込手数料 | 1回あたり数百円程度 |
オプション料 | – |
初期費用
集金代行サービスを利用するにあたって、最初に発生するのが初期費用です。この費用には、システム導入費や設定費、導入サポート費用などが含まれます。相場としては、無料から数万円程度と幅があります。
初期費用無料のサービスも多くありますが、その分、月額基本料や振替手数料(請求手数料)が高く設定されている場合もあるため、一部の手数料のみで判断するのは避けたほうがよいでしょう。
月額基本料
集金代行サービス利用中に毎月発生するのが月額基本料です。この料金には、システムの維持管理費やサポート費用などが含まれています。相場は、数千円〜数万円程度です。中には、月額基本料が無料であったり、使用したときのみ発生したりというケースもあります。
毎月請求が発生する事業者では、月額基本料の安さは重要です。しかし、請求頻度が数ヶ月に1度の場合は、一年を通してみると「月額基本料が一番安いけれど毎月発生するプラン」より「月額基本料は若干高いが、請求があった月のみ発生するプラン」のほうが安く済むことも考えられるため、自社の請求頻度も踏まえて検討しましょう。
振替手数料(請求手数料)
振替手数料(請求手数料)は、実際に利用者からの集金を代行する際に発生する費用です。代行業者によって呼び方に違いがあり、コンビニ決済の場合は「回収手数料」と表記されることもあります。一般的には、1件あたり数百円程度が目安です。
請求件数が多くなればなるほど、1件あたりの手数料が安くなるという料金体系の代行業者もあるため、実際の請求件数を算出した上で見積もりを依頼することをおすすめします。
振込手数料
集金代行サービスでは、利用者から回収した資金を事業者の銀行口座に振り込む際に、振込手数料が発生します。銀行の種類や代行業者によっても異なりますが、一般的な相場は1回の振り込みにつき数百円程度です。
できるだけ振込回数を減らし、資金繰りを安定させるためには、入金タイミングが柔軟に設定できるかどうかも重視したいポイントです。
オプション料
集金代行サービスには、基本的な集金業務以外にも、さまざまなオプションが用意されています。例えば、請求書発行代行、顧客サポート代行、未回収保証などです。オプション料金の相場は、サービスの内容によって異なるため一概にいえません。
予算を踏まえつつ、どのオプションが必要かを検討し、自社のニーズに合ったプランを選ぶことが重要です。また、A社で有料のオプションが、B社では無料といったケースもあるため、複数社に見積もりを依頼するとよいでしょう。
おすすめの集金代行サービス5選|特徴&手数料を比較
「集金代行サービスの導入を検討しているけれど、どのサービスを選べばよいかわからない」と迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、おすすめの集金代行サービス5選を紹介します。自社のニーズに合った最適な集金代行サービスを見つけて、業務効率化を実現しましょう。
リコーリース | ・初期費用:0円 ・月額基本料:要問い合わせ ・振替手数料(請求手数料):要問い合わせ |
---|---|
Paid | ・初期費用:0円 ・月額基本料:0円〜 ・保証料:取引金額の0.5 〜3.5% ・事務手数料:請求1件につき 125円 |
NP掛け払い | ・初期費用:0円 ・債権買取手数料(非課税):0.2〜0.5% ・システム利用料 変動(課税・税別):1.0〜3.1% ・システム利用料 固定(課税・税別):12,000円〜 ・成約サポート手数料(課税・税別):1件あたり0円〜252円 |
後払い.com | ・初期費用:0円 ・月額固定費:0円〜 ・決済手数料:2.8%~4.8%(非課税) ・振替手数料(請求手数料):請求1件につき132円~246円(税込) ・注文キャンセル費用:0円 ・解約費:0円 |
月額パンダ | ・初期費用:0円 ・月額基本料:0円 ・振替手数料(請求手数料):(売上の3.5%+決済成功手数料100円/1件)+消費税 |
1.リコーリース
リコーリースの集金代行サービスは、医療・介護業界や学習塾、スポーツジム、小中学校などの幅広い業界で利用されている実績豊富なサービスです。口座振替やコンビニ決済に対応しており、顧客のニーズに合わせた柔軟な集金方法を提供しています。
また、オプションに請求書の作成・発行サービスもあり、業務効率化に期待できます。さらに、専門スタッフによるサポート体制も充実しており、導入から運用まで安心して利用できる点も魅力です。
手数料については、初期費用は0円、月額基本料は使用月のみ発生します。サービスを利用しない月は料金が発生しないため、毎月請求が発生しないサービスにもおすすめです。
また、リコーリースでは、事業内容などを詳しくヒアリングした上で、事業者ごとに見積書を作成しています。各事業者の悩みや請求状況にぴったりのプランを提案してもらえるため、既存のプランを選択するよりリーズナブルで無駄なく利用できる点も大きな魅力です。見積もり依頼は、専用フリーダイヤルから行えます。
・初期費用:0円
・月額基本料:要お問い合わせ
・振替手数料(請求手数料):要問い合わせ
2.Paid
Paidは、株式会社ラクーンフィナンシャルが提供しているBtoB向けの後払い決済サービスです。与信審査、請求書発行、入金管理、未回収保証など、請求・集金業務に必要なサービスを受けられます。Paidを導入することで、取引先の与信管理や請求業務の負担を軽減し、営業活動に専念できるようになります。
Paidの大きな特長は、未回収リスクを100%保証する点です。取引先が倒産したり、支払いが遅れたりした場合でも、Paidが未回収金額を全額補償するため、安心して取引を拡大できます。さらに、請求書発行から入金処理までを自動化することで、経理担当者の負担も大幅に削減できます。
・初期費用:0円
・月額基本料:0円〜
・保証料:取引金額の0.5 〜3.5%
・事務手数料:請求1件につき 125円
3.NP掛け払い
NP掛け払いは、株式会社ネットプロテクションズが提供するBtoB後払い決済サービスです。請求書発行、与信管理、代金回収、入金管理、督促など、掛け売り業務に必要なサービスを受けられます。NP掛け払いを導入すれば、請求業務を丸ごと任せられ、業務負担を大幅に軽減できます。
NP掛け払いの強みは、業界最高水準の与信通過率(99%)と、充実したサポート体制です。独自の与信ノウハウにより、幅広い業種・規模の事業者に対応し、与信通過率を高めています。
・初期費用:0円
・債権買取手数料(非課税):0.2〜0.5%
・システム利用料 変動(課税・税別):1.0〜3.1%
・システム利用料 固定(課税・税別):12,000円〜
・成約サポート手数料(課税・税別):1件あたり0円〜252円
4.後払い.com
後払い.comは、株式会社キャッチボールが提供するBtoC後払い決済サービスです。商品購入後にコンビニや郵便局で支払いができるため、クレジットカードを持っていない顧客や、個人情報を入力することに抵抗がある顧客も安心して利用できます。
後払い.comの強みは、グループ創業80年の安心感や、導入実績(30,000店舗以上)が豊富で多様な業種・規模の事業者に対応している点です。また、初期費用や月額基本料も無料で、導入しやすいため、EC・通販事業者におすすめの集金代行サービスといえます。
・初期費用:0円
・月額固定費:0円〜
・決済手数料:2.8%~4.8%(非課税)
・振替手数料(請求手数料):請求1件につき132円~246円(税込)
・注文キャンセル費用:0円
・解約費:0円
5.月額パンダ
月額パンダは、学習塾やスポーツスクールなど月謝が発生するビジネスに特化した集金代行サービスです。クレジットカード決済、口座振替、コンビニ決済など、多様な決済手段に対応し、顧客の継続課金をサポートします。
また、売上一覧や会員一覧リストのダウンロード機能、返金機能、一斉メール機能など、管理機能が充実している点も魅力です。スマホやパソコン画面から集金状況を簡単に確認でき、業務効率化も実現できます。
手数料については、初期費用や月額基本料は発生せず、振替手数料(請求手数料)のみかかります。使わない月は0円であるため、月謝の集金だけでなく、同窓会やOB会、サークルなどの年会費の集金にも適したサービスです。
・初期費用:0円
・月額基本料:0円
・振替手数料(請求手数料):(売上の3.5%+決済成功手数料100円/1件)+消費税
手数料だけじゃない!注意したい集金代行の選び方
集金代行サービスを選ぶ際、手数料の安さだけで判断するのは危険です。コストだけに焦点を当てると、サービス内容やサポート体制などの重要なポイントを見落としてしまうこともあります。ここでは、集金代行サービスを選ぶ際に確認したいポイントを5つ紹介します。
toB(法人向け)かtoC(個人向け)か
集金代行サービスは、大きく分けて法人向け(toB)と個人向け(toC)、あるいはその両方に対応したものがあります。どちらを選ぶかによって、提供される機能や手続きの流れが大きく異なるため注意が必要です。
法人向けの集金代行では、主に請求書払い、口座振替、銀行振り込みなどの手段が利用され、BtoB取引の特性に合わせた柔軟な請求管理機能が提供されます。
一方、個人向けのサービスでは、クレジットカード決済やコンビニ決済、スマホ決済といった支払い方法の選択肢が豊富に用意されることが一般的です。
サービス内容やオプション
集金代行サービスを選ぶ際には、オプション機能にも注目することが大切です。例えば、顧客管理機能や、請求書発行代行サービスがあるかどうかは、業務効率に大きく関わります。さらに、API連携が可能なサービスであれば、自社のシステムとの統合がスムーズに進められます。
ただし、オプションによっては、追加費用が発生する場合があるため、料金体系も事前に確認しておくことが重要です。
セキュリティ対策
集金代行サービスでは、顧客の個人情報や口座情報などを取り扱うため、強固なセキュリティ体制が求められます。代行業者を選ぶ際には、セキュリティ対策が万全かどうかもチェックしましょう。
まず、プライバシーマークや情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証があるかを確認することが重要です。また、データの暗号化や二段階認証の導入、アクセス制限の設定など、具体的なセキュリティ対策もチェックしましょう。
実績の豊富さ
集金代行サービスの選定では、代行業者の実績や導入事例の数も重要な判断材料になります。実績が豊富なサービスであれば、それだけ多くの取引を担ってきた経験があり、トラブル対応やシステムの安定性が期待できるためです。
導入事例をチェックし、自社と同じ業界の事業者が利用しているかを確認するのもよいでしょう。同じ業界の導入実績があれば、業種特有の悩みにも対応できるかどうかがわかります。また、長年の運用実績があるサービスは、システムの継続性やサポート体制の充実度にも期待できます。
サポート体制
集金代行サービスの運用中には、トラブルが発生することもあります。例えば、「入金が確認できない」「決済が正常に処理されない」などの問題が起こる可能性があるため、迅速に対応してもらえるサポート体制が整っているかを確認することが大切です。
サポートの対応時間や、問い合わせ手段(電話・メール・チャットなど)も比較しておきましょう。24時間対応のサポートや、専任のカスタマーサポートが付くプランがあると、万が一の際にも安心です。
また、FAQやヘルプページの充実度もチェックするとよいでしょう。自社で対応できる問題を迅速に解決できるようになり、業務の効率化につながります。
コストを抑えるためには「複数社見積もりを取る」のがおすすめ
集金代行サービスの手数料の詳細は、HPに記載されていないことも珍しくありません。そのため、具体的な料金を知りたい場合は、直接問い合わせて見積もりを取る必要があります。
コストを抑えつつ、最適な集金代行サービスを選ぶためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。各社によって手数料体系や提供するサービス内容が異なるため、複数の見積もりを比較することで、自社のニーズに適したサービスを見極められます。
さらに、問い合わせた際に対応品質をチェックすることも大切です。問い合わせ時の対応が丁寧で迅速な代行業者は、信頼性が高く、安心してサービスを利用できる可能性が高いといえます。
まとめ
集金代行サービスを選ぶ際は、手数料の相場を把握することが重要です。また、決済手段やオプション機能、セキュリティ対策、サポート体制などを総合的に比較し、自社に適したサービスを選びましょう。
「コストを抑えて集金業務を効率化したい」といった場合は、リコーリースの集金代行サービスがおすすめです。初期費用0円で、使わない月は料金が発生しないシンプルな料金体系のため、季節によって売上が変動しやすい業種にも向いています。見積もり依頼にも素早く対応いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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