口座振替の仕組みと導入方法とは?メリット・デメリットも含めて解説
2024.08.24
2024.10.25
毎月発生する定期的な支払いにおいて、口座振替が広く用いられています。ほかには現金や振り込みでの支払いがあるものの、手間がかかりミスも起こりやすいものです。
これから決済手段のひとつとして、口座振替を導入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、口座振替が具体的にどのような仕組みなのか、導入するメリットやデメリットは何があるのかを解説します。
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目次
口座振替とは?基本的な仕組み
口座振替は、定期的な支払いを自動化する便利なシステムです。請求された金額を銀行口座から自動的に引き落とす仕組みで、利用者が毎回手動で支払う必要はありません。
一度申し込めば、指定された日に銀行が口座から代金を出金して請求者に支払います。これにより、支払い忘れを防ぐとともに、毎回の振込作業から解放されるのが特徴です。一方、事業者にとっては、確実な集金が可能になるメリットがあります。
口座振替を導入する手順
口座振替の導入は、主に3つのステップに分けられます。まず、金融機関や代行業者との契約が必要です。その後利用者に口座振替の手続きをしてもらい、自社のシステムと連携させます。以下では、これらの手順を順番に詳しく解説します。各ステップには重要なポイントがあり、効率的な導入のためにはこれらを押さえておくことが大切です。
1. 銀行や代行業者と口座振替の契約を結ぶ
口座振替の導入には、まず金融機関や代行業者との契約が必要です。銀行と直接契約を結ぶ方法もありますが、複数の金融機関と提携している代行業者を利用すると銀行との個別契約が不要になり、手続きが簡略化されます。
契約する際には、審査が必要です。結果が出るまでに2週間~3週間程度の時間がかかるため、できるだけ早めに手続きを進めましょう。
また、導入にあたっては、対応金融機関の数や手数料の金額、オンライン手続きの可否などを比較検討することが重要です。上記の要素は、運用効率や顧客満足度に大きく影響します。
2. 利用者に口座振替の手続きをしてもらう
口座振替を利用するには、利用者の協力が不可欠です。通常、専用のWebサイトから銀行口座を登録する必要があります。場合によっては、振替依頼書に必要事項を記入、捺印して送付しなければならない場合もあり、この場合は利用開始までにある程度の時間がかかるでしょう。
また、専用端末を使用した即時登録もあります。これは、顧客がキャッシュカードを専用端末に読み込ませることで、即座に口座振替の設定ができる方法です。オンライン登録と同様に、スムーズに銀行口座を登録できます。
各方式にはメリット・デメリットがあるため、自社の状況や顧客層に合わせて最適な方法を選択できるように複数の方法を用意するとよいでしょう。
3. 自社のシステムと連携させる
口座振替システムを効率的に運用するには、自社のシステムとの連携が不可欠です。システムを連携させることで、顧客情報の管理や請求情報の作成、未払い時の督促業務などがスムーズになります。
例えば、Webサイトでのサービス申し込みと連動させることで、口座振替を選択した顧客を自動で抽出し、依頼書発送業務を効率化できます。また、請求情報作成時のヒューマンエラーリスクも軽減されます。
口座振替の仕組みとメリット
口座振替を導入することには、事業者と利用者双方にとって大きなメリットがあります。ここでは、口座振替導入によって得られる主要なメリットとして、「代金の請求・収納の効率化」「利用者の利便性向上」「未払いリスクの低減」の3つを見ていきましょう。
これらのメリットを理解することで、口座振替の仕組みがビジネスにもたらす価値がより明確になります。
代金の請求・収納がスムーズになる
口座振替を導入すると、代金の請求・収納がスムーズになるのは大きなメリットです。毎月自動で引き落とされるため、未払いリスクが大幅に抑制されます。
請求や入金確認にかかる手間が削減され、業務効率が向上するのもメリットといえるでしょう。併せて、請求書印刷・郵送費、督促にかかる人件費などのコストも削減できます。利用者にとっても、振込作業を削減できるスムーズな支払い方法です。
利用者の利便性が高まる
口座振替は、利用者の利便性を大幅に向上させる支払い方法です。まず、支払いの自動化により、ヒューマンエラーによる支払い忘れの心配がなくなります。また、セキュリティ上の理由などでクレジットカードの利用を控えたい方にとっても、安心して利用できる決済方法です。
口座振替は長期的な契約やサービス利用に適しており、毎月の支払いが入出金明細に記載されるため、継続的な支払いを簡単に管理できます。
代金が支払われないリスクを低減できる
商品やサービスを提供する事業者にとって、口座振替は代金未払いのリスクを大幅に低減する効果的な方法です。銀行口座から自動で引き落とすため、顧客の振込忘れや口座間違いによる入金遅延・未払いを防げます。
残高不足などもあるため支払遅延や未払いのリスクをゼロにはできませんが、ある程度軽減できるでしょう。それに伴って、督促業務の負担軽減もメリットです。未回収リスクの低下は、事業者の経営安定化にもつながります。
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口座振替の仕組みとデメリット
実際に口座振替を導入するときには、意識しておきたい課題や運用上の注意点があります。ここで紹介するのは、口座振替を導入する際に直面する可能性のある2つの主要な課題です。事前にこれらの情報をチェックし、理解した上で口座振替システムの導入を進めましょう。
導入までにある程度の手間とコストがかかる
口座振替を導入する際にはまず、事業者は金融機関または代行業者と契約しなければなりません。直接金融機関と契約する場合、各機関との個別手続きが必要で、時間がかかります。一方で、代行業者を利用すれば1回の手続きで、複数の金融機関と契約できるのが特徴です。
また、費用面では月額基本料や振替手数料(請求手数料)、初回登録料などの負担が発生します。これらの費用は各社で異なるため、比較検討して決めることが重要です。利用者側にも口座振替開始の手続きを済ませる手間が生じます。
決済に関連する手数料が発生する
口座振替を利用するには、一定の手数料が発生します。手数料には月額基本料や振替手数料(請求手数料)などがあり、代行業者によって体系が異なるため事前にチェックしておきましょう。例えば、振替手数料(請求手数料)の設定は1件当たり数十円といったように固定されている場合もあれば、請求金額の一定割合のように変動する場合もあります。
しかし、どのような決済手段を導入する場合でも手数料がかかるでしょう。そのため、サービス内容と手数料のバランスがよいか考えて選択することが重要です。
口座振替の仕組み上導入するときに意識したいこと
口座振替の仕組みを理解した上で、実際に導入する際には以下で紹介する4つのポイントに注意が必要です。これらは、利用者の利便性や自社の業務効率に直結する重要な要素といえます。
適切に選択することで口座振替のメリットを最大限に活かしつつ、デメリットを最小限に抑えられるでしょう。
対応している金融機関の数が多いか
口座振替の導入において、対応金融機関の数は重要なポイントです。多くの金融機関に対応していれば、利用者の利便性が高まるからです。自分が口座を持っている銀行に対応していなければ、口座振替を利用できません。
代行業者によって対応している金融機関の数が異なるため、比較・検討して適したところを選ぶことが大切です。ただし、代行業者を選ぶ際は提携金融機関の数だけでなく、料金体系も確認しましょう。自社の顧客層や取引先の状況を考慮し、最適な選択をすることが大切です。
料金設定が適正か
ランニングコストの高低は事業者の収益に直接影響するため、適正な水準のところを選ぶことが大切です。主なランニングコストには、月額基本料や取引ごとの手数料があります。これらは、サービスによって大きく異なり、代行業者によってさまざまです。
料金を比較する際は、自社の取引規模や頻度を考慮しましょう。小規模事業者なら、初期費用や月額基本料が低いサービスが適しています。一方、取引量が多い事業者は、手数料の低さを重視するとよいでしょう。適切な料金設定のサービスを選ぶことで、業務効率化とコスト削減の両立が可能になります。
オンラインで手続きできるか
オンラインで口座振替の手続きができるかは、利用者の利便性に直結するポイントです。口座振替依頼書を記入、捺印して送付する方式は、開始までに長時間かかります。しかし、オンラインでの手続きならいつでも申し込みでき、手続きもスムーズです。
この方式を採用することで、利用者の利便性が大幅に向上します。事業者側にとっても、手作業の削減によるコスト削減や、ヒューマンエラーの予防などのメリットがあります。
ただし、オンライン手続きに対応していない代行業者もあるため、選択時には注意が必要です。セキュリティ面にも配慮し、信頼できる会社を選ぶことが重要です。
管理しやすいか
管理面の利便性も重要なポイントです。複数の決済手段を導入している場合、それぞれを個別に管理するのは非効率的といえます。
そのため、一元管理できるシステムの導入を検討するとよいでしょう。これにより、入出金記録の確認や売上の集計が容易になり、経理業務を効率化できます。
これから口座振替を導入するならリコーリースへ
これから口座振替の導入を検討しているのであれば、ぜひリコーリースのサービスをご検討ください。全国の金融機関に対応していて毎月決まった日に自動引き落としが可能なため、集金業務の効率化が図れます。
初期費用は無料で、利用しない月の基本料金も発生しないため、中小企業でも気軽に始められます。専用Webサイトで取引のデータを管理するのも簡単です。20,000社以上の導入実績があり、医療・介護事業や学習塾など、多様な業種で支持されています。
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まとめ
口座振替は利用者の銀行口座から代金を自動的に引き落とす仕組みで、定期的な支払いを自動化できる便利な方法です。導入するときには、基本的な仕組みや導入手順、メリット・デメリットを理解した上で自社にとって適切なサービスを選択しましょう。また、手数料や申込方法・対応金融機関の数にも注意が必要です。
今から口座振替の導入を検討している方は、対応金融機関の幅が広く、少ない件数からでも対応できるリコーリースにご相談ください。
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