「口座振替」「コンビニ決済」による事業者向け代金回収サービス

リコーリース株式会社 集金代行サービス

RICOH

口座振替依頼書とは?正しい書き方や注意点・提出までの流れを解説

2021.06.24

2025.06.18

口座振替依頼書とは" alt="口座振替依頼書とは?正しい書き方や注意点・提出までの流れを解説">

「口座振替の導入に興味があるけれど手続きがよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。集金方法として口座振替を導入する場合、まず利用者に口座振替依頼書への記入・捺印を依頼することになります。

この記事では、これから口座振替を導入する事業者へ向けて、口座振替依頼書とはどういうものなのか、口座振替のメリット、注意点などについて解説します。口座振替をスムーズに導入するために参考となる内容です。

口座振替依頼書とは何?口座振替導入前の基礎知識

通帳を開いた人の手元

口座振替依頼書とは、口座振替で料金を引き落とす口座を登録するための重要な書類です。

ここでは、口座振替依頼書について理解を深めるために、口座振替の仕組みや口座振替依頼書の入手先・提出先といった基礎知識を紹介します。

口座振替とは

口座振替とは、指定した金融機関の口座から自動的に料金を引き落とすサービスのことです。口座振替はさまざまな場面で用いられる集金方法ですが、特に学習塾やカルチャースクールのような月謝が発生する習い事、訪問診療や介護施設の利用料など、毎月発生する料金の支払いにおいて広く活用されています。

関連記事:口座振替とは?口座振込と何が違う?事業者のメリットと導入方法も簡単解説

口座振替依頼書とは

口座振替依頼書は、集金方法として口座振替を導入する際に必要な書類です。この書類で引き落としに使用する金融機関の預貯金口座を指定します。

「依頼書がなくても口座番号さえ分かれば、引き落とせるのでは」と思う方もいるかもしれませんが、口座番号だけではお金の移動ができません。銀行名、支店名、口座番号、口座名義人、届出印などが全て金融機関に登録されているものと一致していて初めて引き落としが行われます。

つまり、口座振替依頼書は金融機関に登録された内容と照合するために必要な書類なのです。万が一、不備があった場合は引き落としが始まらないので、正確に記入・捺印する必要があります。口座振替依頼書の提出には手間がかかりますが、基本的に口座振替の準備に口座振替依頼書が必要なのは最初の1回だけです。

口座振替依頼書の入手先・提出先

口座振替の導入方法には「金融機関との直接契約」と「代行業者への依頼」の2パターンがあり、それぞれ口座振替依頼書の入手先・提出先が異なります。

金融機関と直接契約する場合は、窓口またはオンラインから口座振替依頼書を入手しましょう。基本的な提出先は金融機関の窓口ですが、金融機関によっては郵送やオンライン手続きに対応していることもあります。

代行業者へ依頼して口座振替を導入する場合は、代行業者から口座振替依頼書を受け取り、利用者に記入・捺印してもらった上で代行業者へ返送します。

ただし、手続きや審査は金融機関ごとに行う必要があるため、代行業者に依頼して導入するのが一般的です。

関連記事:口座振替の契約方法は2つ!それぞれのメリットや契約から導入までの流れを解説

集金方法として口座振替を導入するメリット

口座振替の3つのメリット
口座振替は、利用者・事業者双方にとってメリットの多い集金方法です。ここでは、集金方法として口座振替を導入するメリットを3つ紹介します。

契約や売り上げにつながりやすい

入金方法として口座振替を用意すると、契約や売り上げアップにつながる可能性があります。なぜなら、口座振替が可能だということが購入や契約の決め手になる場合もあるからです。例えば、定期購入の代金や月謝など毎月支払いがある場合、口座振替にすることで払い忘れを防げるため、利用者からの人気が高い傾向にあります。

また、公共料金の支払いなどにも使用されている口座振替は安心感があり、クレジットカードを持っていない方や、持っていてもカード情報の入力に抵抗がある方も利用しやすく、顧客層の拡大が期待できます。

利用者が希望する入金手段が用意されていない場合、口座振替が可能な他社や他店に流れてしまう可能性もあるため、機会損失を減らすためにも、口座振替の導入がおすすめです。

継続利用につながりやすい

マーケティングにおいては新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客に継続利用してもらうことも重要です。特に定期購入のような一定の間隔で支払いが必要となる取引は、入金の機会が多いため、支払いが面倒になり解約につながる恐れがあります。既存顧客の継続利用を増やすには、支払いの負担や手間を減らす工夫が必要です。

口座振替は、最初に指定した口座から自動的に料金を引き落とすサービスなので、支払いのためにわざわざ銀行のATMやコンビニなどに足を運ぶ必要がなく、手間もかかりません。また、自動引き落としにより支払いを意識する機会が減ることで、解約のきっかけもできにくく、継続利用につながる可能性が高いといえます。

回収率が高い

銀行振り込みやコンビニ決済の場合、利用者側が支払う意思を持って行動を起こさないと入金されませんが、口座振替は利用者の意思にかかわらず期日になったら自動的に引き落とされるため、回収率が高くなります。

また、払込票や請求書での支払いの場合、紛失による支払い遅延が起こることも少なくありません。一方、口座振替は指定の口座に残高がある限り期日通りに回収可能です。口座振替の導入により回収率が上がると、督促等の再請求の手間も省けます。

口座振替依頼書提出の一般的な流れと記入例

書類を記入する女性
口座振替に関係するのは、事業者(店舗や個人事業主など)と利用者、代行業者、金融機関の4者です。ここでは、口座振替依頼書提出の一般的な流れと、記入例について紹介します。

口座振替依頼書提出の一般的な流れ

1.事業者は、代行業者との契約時に口座振替依頼書を受け取り、利用者に必要事項の記入・捺印を依頼する
2.利用者は、記入・捺印済みの依頼書の原本を事業者に提出する
3.事業者は依頼書に不備がないかチェックし、代行業者に記入・捺印済みの依頼書を提出する(不備がある場合は差し戻し、訂正・再提出を求める)
4.代行業者は事業者から受け取った依頼書を取りまとめ、金融機関に送付する
5.不備がなければ金融機関の受付印を押してもらい、登録が完了。(不備がある場合は訂正後再提出)

記入・捺印ミスがあると差し戻し・再提出となり時間がかかるので、手続きをスムーズに進めるためには正確性が求められます。また、口座振替依頼書記入の際は、通帳やキャッシュカードなどの口座情報が分かるもの、そして届出印が必要です。

口座振替依頼書の記入方法

口座振替依頼書の記入方法は、ゆうちょ銀行とそれ以外の銀行で異なります。
口座振替依頼書
<ゆうちょ銀行の場合>
1. 口座名義人を記入する(法人であれば、役職名や代表者名についても記入)
2. 口座名義人のふりがなをカタカナで記入し届出印を押す
3.通帳記号と通帳番号を記入する

通帳番号は右詰めで書く必要があるので注意してください。

<ゆうちょ銀行以外の金融機関場合>
1. 金融機関名を記入(「銀行」や「本店」など該当箇所に○印を付ける)
2. 普通預金または当座預金を選択する
3. 口座番号は右詰めで書き、届出印を押す

用紙が複数枚ある場合は、全てに押印する必要があります。通帳やキャッシュカードなどを見ながら、記入ミスに注意して書きましょう。

口座振替依頼書を使わない申し込み方法とは?

パソコンの前で疑問を浮かべる女性
実は、口座振替依頼書を使わずに口座振替の申し込みを行う方法が2つあります。ここでは、口座振替依頼書を使わない申し込み方法がどのようなものかを解説します。

キャッシュカードのデータで受付

キャッシュカードを用いて口座振替の受付を行うのが「ペイジー口座振替受付サービス」です。専用の端末機にキャッシュカードを差し込んだ状態で暗証番号を入力すると、データが情報処理センターを経由して金融機関に届きます。キャッシュカードのデータと暗証番号で本人確認ができるため、依頼書が不要で、届出印の捺印も必要ありません。

キャッシュカードは財布に入れて持ち歩いている人が多い傾向にあるため、キャッシュカードと暗証番号だけで受付ができれば、契約と同時に手続きが完了します。

口座振替依頼書は記載漏れや印鑑の相違など不備が発生しやすく、完了までに時間がかかる傾向にありますが、キャッシュカードのデータで受付することにより初回引き落としまでの時間の短縮が可能です。特にスポーツジムなど、入会時の申し込み手続きと一緒にその場で口座登録が完了する業種で多く利用されています。

内部リンク:ペイジー口座振替受付サービス

専用Webサイトでの受付

2つ目は、代行業者が提供する専用Webサイトから受付する方法です。専用Webサイトで使用する金融機関を選択して、口座情報などを入力した後、金融機関側のサイトで本人確認を行います。

専用Webサイトでの受付は、不鮮明な捺印や印鑑相違などの不備がなくなることや、引き落とし開始までの期間が短くなることがメリットです。しかし、全ての代行業者・金融機関が対応しているわけではなく、オンライン受付非対応のケースもあります。

また、オンライン上で手続きを行うことを難しいと感じる方や、セキュリティ面に不安を感じる方もいるでしょう。導入時は、オンライン受付に対応しているかや、セキュリティ対策についての確認が必須です。

口座振替依頼書&口座振替に関するよくある質問

「Q&A」と書かれた木のブロックに手を添えるビジネスパーソン
ここでは、口座振替依頼書や口座振替導入時によくある質問とその回答を紹介します。これから口座振替を導入する方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q. 口座振替依頼書の記入・捺印時に発生しやすいミスとは?

口座振替依頼書の記入・捺印時に発生しやすいミスは大きく「印鑑・サインに関するもの」と「預貯金の項目に関するもの」に分けられます。

<印鑑・サインに関するよくあるミス>
・捺印が漏れている
・印鑑相違(登録されている届出印と異なる)
・捺印やサインが不鮮明
・訂正印の押し忘れ

捺印漏れや不鮮明な箇所があった場合は、再提出を依頼する必要があります。また、訂正印がない場合は訂正したとは認められないため注意が必要です。記入ミスや修正箇所には二重線を引き、忘れずに訂正印を押しましょう。

<預貯金の項目に関するよくあるミス>
・必要事項(口座番号や金融機関名、支店名や口座名義人名など)の記入漏れ
・記入内容の間違い
・預金種目へのチェック漏れ

金融機関の合併などで金融機関名・支店名が変わっているケースもあるため、慎重にチェックしましょう。

Q.口座振替依頼書を本人以外が提出するには?

委任状があれば、口座振替依頼書を本人以外が提出することが可能です。ただし、委任状のフォーマットや必要書類は、金融機関や代行業者ごとに異なります。本人以外が提出する際には、事前に記載方法や必要書類について確認しましょう。

Q.口座振替は導入までにどのくらいの時間がかかる?

口座振替は、代行業者と契約してから実際に引き落としが開始されるまでに、2ヶ月程度の期間を要します。口座振替依頼書への記入・捺印が遅くなるほど、口座振替が始まるまでの期間も長くなるため、依頼書が届いたらできるだけ早めに記入・捺印してもらいましょう。

Q.代行業者は何を基準に選べばよい?

口座振替サービスを提供している代行業者は多く存在します。安心して依頼できる代行業者を選ぶためには、複数の観点から検討することが大切です。

まず、口座振替ではお客様の個人情報を扱うことになるため、セキュリティがしっかりしている代行業者を選びましょう。

また、提携している金融機関数が多いほど、利用者の利便性が高まります。メガバンクだけでなく、ネット銀行やゆうちょ銀行、地方銀行など、幅広い金融機関と提携している代行業者がおすすめです。

最後に、自社に適した料金プランであるかも確認しましょう。初期費用無料、請求がない月は月額基本料が発生しないという代行業者であれば、コストを抑えて導入できます。ただし、一部のコストだけで比較せず、実際の請求件数で作成してもらった見積もりを元に比較・検討することが大切です。

関連記事:集金代行サービスとは?おすすめの理由や集金代行業者の選び方を解説!

口座振替の導入はリコーリースにお任せください!

口座振替の導入を検討している方は、集金代行で40年の歴史を持つリコーリースにお任せください。

リコーリースの口座振替サービスは、専用Webサイトを使用するため初期費用が無料で、利用しない月は基本料金も発生しません。費用を抑えて導入できるほか、請求件数に縛りがなく1件だけでも利用可能なので、顧客数が少ない事業立ち上げ直後や個人事業主にもおすすめです。

また、口座振替のオプションサービスである「請求書発行代行サービス」を利用すると、請求書の作成から発送までを委託できるため、業務効率が大幅に向上できます。

専用フリーダイヤル完備で、導入前から導入後までを丁寧にサポート。初めての口座振替導入で不安があるという方も、まずはお見積もりからお気軽にお問い合わせください。
内部リンク:口座振替サービス|リコーリース

内部リンク:請求書発行代行サービス

口座振替サービスを活用して事務を効率化しよう

オフィスで笑顔を浮かべる女性
口座振替は、集金の自動化により売り上げや継続率、回収率を向上させる便利な集金方法です。利用者からの人気も高いですが、導入には口座振替依頼書の記入・捺印、提出といった手続きが必要になるため、導入に不安があるという方もいるでしょう。

代行業者をお探しなら、ぜひサポートが充実したリコーリースの口座振替サービスをご検討ください。事業内容や導入目的などを丁寧にヒアリングし、事業者様ごとに最適なプランをご提案します。

尾﨑 宗則

【監修】尾﨑 宗則 リコーリース株式会社 BPO本部長

1999年リコーリース株式会社に入社。
情報システム部や事業統括部門、営業部門の支社長、子会社(テクノレント社)の営業統括本部長など、重要なポストを歴任した後、2025年4月~決済サービスを管轄するBPO本部長に就任。
数々の商品企画やシステム開発に携わり、豊富な経験と実績・幅広い分野の知識を有するゼネラリスト。