決済代行の手数料はどのくらい?相場や内訳を知ってサービスを比較しよう
2022.06.22
2024.09.13
請求・集金作業は意外と負担が大きい業務です。特に中小企業や個人事業主は大企業に比べて人手が足りないため、請求・集金作業の負担がより大きくなります。もし、請求・集金作業が大変で悩んでいるなら、決済代行サービスを利用するとよいでしょう。
とはいえ、「手数料がどのくらいかかるのか」「相場感がわからない」など、不安に感じる方もいるかもしれません。この記事では、決済代行サービスの手数料や相場について詳しく解説してきます。
「見積依頼」も素早く対応!
お気軽にご相談ください
目次
決済代行サービスとは?
決済代行サービスとは、決済手段を導入したい事業者とカード会社などの決済機関の間に入り、決済システムの導入や運用を代わりに行ってくれるものです。通常、クレジットカード決済やコンビニ決済を導入しようとする場合、クレジットカード会社やコンビニ会社と個別に契約を結ばなければなりません。
また各種決済機関は、それぞれ独自の決済システムを持っています。複数の決済機関と契約するとなると、決済機関に合わせた管理システムの構築や高度なセキュリティ対策が求められるため、中小企業や個人事業主では大変な手間とコストになります。しかし、決済代行サービスを利用すれば、決済システムを自分で構築する必要もないので、手続きがぐっと楽になるのです。
ちなみに決済代行と似ているサービスとして、収納代行サービスがあります。収納代行も決済代行と同じく、決済に関する手続きを代行するサービスです。ただし、決済代行がクレジットカード決済や電子マネー決済、ATM決済など様々な決済手段に対応しているのに対し、収納代行は基本的にコンビニ決済のみという違いがあります。
「見積依頼」も素早く対応!
お気軽にご相談ください
決済方法別!代行手数料の相場をチェック
決済代行サービスを利用した場合の手数料の相場を決済方法別に紹介していきます。
クレジットカード
クレジットカード決済の手数料の相場は、決済金額の3~10%と言われています。手数料のパーセンテージに幅があるのは、業種や事業規模、商材などにより手数料が決まるからです。一般的に日常生活に必須の業種ほど手数料が低率で、サービス業などは高くなる傾向があります。サービス業の手数料が高いのは、未払いリスクが物販業よりも比較的高いと言われているからです。例えば、サービスの質に満足できなかった顧客が代金の支払いを渋るケースがあります。このようなリスクに備えて、あらかじめ決済1件あたりの手数料が高く設定されているのです。
また、大型チェーン店など事業規模が大きく、クレジットカード決済による取引頻度が高い店舗ほど手数料相場が低く設定され、逆に事業規模が小さい個人経営の店舗などは高くなる傾向にあります。業種や事業規模以外に、カードのブランドによっても手数料は異なるので注意が必要です。
コンビニ決済
コンビニ決済は、払込票または払込番号を使って顧客がコンビニで支払いをするものです。払込票による決済は、公共料金などの身近な支払いでも使われているため、ネットショッピングの決済に不慣れな顧客でも利用しやすい点が魅力です。払込番号による決済では、購入手続きを行った後に、支払いに必要な払込番号がメールなどで届きます。その払込番号をコンビニにある情報端末に入力し、発行された申込票をレジで提示して代金を支払います。払込番号による決済は、コンビニ端末の操作など手間がかかる部分もありますが、書面を送付する手間が省けるため、購入から支払いまでがスピーディです。
そんなコンビニ決済の手数料は、決済金額の2~5%ほどと言われています。1回あたりの決済金額によって手数料が変わるのが特徴で、一例として、5000円であれば150~200円、1万円であれば200円ほどです。
口座振替
口座振替は、顧客の口座から決まった日に自動的に引き落としされる決済方法です。自動的に引き落としされるため、支払い忘れのリスクを大幅に減らせます。また集金にかかわる事務作業も大幅に減らせるため、請求書の作成や未払いの顧客に対する催促などの煩雑な作業を減らすことが可能です。顧客にとっても、支払いのためにコンビニや銀行に行く手間が省けるなどのメリットがあります。特に学習塾やジムのような、毎月支払いが発生するタイプのサービスでは、支払いの手間が省ける点は大きなメリットとなるでしょう。
そんな口座振替では、引き落とし1回につき手数料が120円ほど発生します。このほか、口座を登録する際の登録料などが必要となる場合もあります。
決済代行手数料の内訳とは
決済代行手数料は、様々な費用・手数料で構成されています。そこで、ここでは決済代行手数料の内訳について説明していきます。
初期費用
初期費用は、決済代行サービスを新規に導入する際に必要となる費用です。初めて決済代行を導入する際は、決済システムも合わせて組み込む場合が多いため、数万円の初期費用がかかります。例えば、ECサイトに決済システムを組み込む場合などは、3~8万円かかる場合が多いです。これには初期設定費や導入サポート費も含まれています。もちろん一度、決済システムを導入してしまえば、再び初期費用が発生することはありません。また、初期費用が0円の決済代行サービスもあります。
月額費用
月額費用は、決済金額や件数に関わりなく、サービスを利用している間は毎月固定で支払うものです。システム利用料や顧客管理コストなどに対して支払うもので、相場は数千円程度、高くても1万円までのケースが多いです。こちらも初期費用と同様、月額費用が無料の決済代行サービスもあります。また、利用しない月は月額費用が0円のサービスもあります。
決済手数料
決済手数料は、決済1回ごとに発生する費用で、決済方法や事業規模などにより手数料が異なる点が特徴です。例えばクレジットカード決済は、決済金額の3~10%が手数料となり、口座振替は決済金額を問わず引き落とし1回につき100円~150円の手数料が発生します。このように手数料に幅があるため、ホームページなどでは公開されていないことが多いです。そのため、契約前に個別に見積もりを取り確認する必要があります。
振込手数料
決済代行サービスを利用して生まれた売上は事業者の口座に振り込まれる訳ですが、売上が発生する度に振り込んでいては手間がかかります。そのため売り上げはまとめて入金されることが多いです。
そして振込手数料は、代行業者が集金したお金をまとめて自社口座に振り込む際に発生するものです。振込手数料は、振込金額や月ごとの入金回数などにより変わります。金額や振込頻度によっては、振込手数料が無料になることもあるので、振込金額や回数を調整して手数料を抑えることも可能です。
トランザクション費用
トランザクションとは、決済を確定するために必要な、決済システムを利用した一連の処理のことです。例えばクレジットカード決済の場合、カードの有効性を確認するためのオーソリ(信用照会)処理、売上確定処理、キャンセルの処理などがトランザクションに当たります。
そして決済代行におけるトランザクション費用とは、決済システムの利用にかかる費用のことで、1取引あたりいくら、と設定されています。決済金額により変わることはなく、相場は1取引あたり10円ほどです。また、取消処理や金額変更をする際には、別途手数料がかかる場合もあります。
その他の手数料
このほか、代行業者が独自の手数料を定めていることもあります。独自の手数料に関する詳細は見積もりで確認しましょう。
また、業者の中にはオプションサービスを用意しているところもあります。決済代行サービスのオプションサービスを利用する場合には、別途費用がかかるので注意しましょう。オプションサービスの例としては、請求書発行作業を軽減できる請求書発行代行サービス、キャッシュカードのみで口座振替に必要な手続きが完了するペイジー口座振替受付サービスなどがあります。
コンビニ収納代行サービスを導入すべき理由
コンビニ収納代行サービスを導入することで、事業者はさまざまなメリットを得られます。ここでは、コンビニ収納代行サービスを導入すべき理由をみていきましょう。
ネットショッピングにおける支払方法にコンビニ決済を選ぶ人は少なくありません。コンビニ決済はクレジットカード払いに次いで2番目に多い支払方法で、対応していないことで販売機会を失ってしまう可能性が高いです。ECサイトの顧客の中には、クレジットカードを持っていない、あるいは個人情報の流出を恐れる方もいるでしょう。コンビニ収納代行サービスの導入によって、そうした顧客ニーズに対応して販売機会の損失を防ぐことができるのです。
次に、商品を購入した人が24時間いつでも支払いできることもコンビニ決済の強みです。銀行や郵便局の場合は窓口が開いている時間が限られており、振込の入金確認にも時間がかかります。一方、コンビニは24時間営業しているため、購入者が好きなときに代金を支払うことができ、さらに入金確認もスムーズです。支払い完了後、事業者は数分から数時間で入金を確認できるので、スピーディな発送が実現します。速やかに商品を受け取れることで、顧客の満足度も高まるのではないでしょうか。
さらに、代金未回収リスクが軽減できることもコンビニ収納代行サービスの魅力です。コンビニ払いは後払いではなく、代金の支払いを確認してから商品を発送するため、代金未回収といった事態は起こりません。
コンビニ収納代行サービス導入の流れ
ここでは、実際にコンビニ収納代行サービスを導入するときの流れを紹介します。最初に、利用する収納代行会社を選定します。数多くある収納代行会社はそれぞれ異なった特徴を備えており、自社のニーズを満たしてくれるところを選ばなくてはなりません。初期費用や決済手数料、対応している支払い方法などを確かめたうえで、最適だと感じた会社に問い合わせてみましょう。まずは見積もりを依頼し、料金に納得したら申し込みへと進みます。
サービス導入を申し込むと、収納代行会社による審査が行われます。ECサイトで取り扱っている商品や業績、業態などを調べたうえで、コンビニ決済を許可できるかどうかを確かめるのです。審査には1カ月ほどかかる場合もあるため、スケジュールには余裕をもって申し込みましょう。
審査に通過したら、次はシステムの接続および設定です。収納代行会社から案内があるため、指示に従ってシステムの接続と設定を行ってください。このとき、サポート体制がしっかりしている会社なら、設定方法がわからない場合も丁寧にフォローアップしてくれます。設定が完了したら、システムが正常に稼働するかどうか、テストを行いましょう。テストで問題が起こらなければ、コンビニ収納代行サービスの稼働開始です。
コンビニ収納代行サービスの注意点
コンビニ収納代行サービスは導入することで多くの利益を得られますが、注意しなければならないポイントもいくつかあります。1つ目の注意点は、顧客による払込票紛失のリスクがあることです。払込票がなければコンビニでの支払いもできないため、事業者はあらためて払込票を郵送しなくてはなりません。その場合、人的および時間的なコストが余計にかかることになります。
2つ目の注意点は、支払い忘れによるキャンセル発生のリスクがあることです。コンビニ決済で顧客が支払いを忘れたまま一定の時間が経過すると、基本的には注文がキャンセルされます。キャンセルになれば当然販売機会は失われ、払込票の郵送費などが無駄になってしまうでしょう。
3つ目の注意点は、決済ごとの手数料だけでなく、導入にあたって初期費用がかかることです。コンビニ収納代行サービスでは顧客による支払いが行われるたびに手数料が発生しますが、その他の費用がどの程度かかるのか、導入の前に確認しておく必要があります。
決済代行サービス比較!選び方のポイント
最後に決済代行サービスの選び方のポイントを紹介していきます。
事前に見積もりを依頼する
決済代行サービスを選ぶ際に手数料を気にする方は多いのではないでしょうか。ただし、手数料は代行業者により異なる上に業種や事業規模などにより変わるものもあります。そのため、各社ホームページを閲覧するだけでは比較できません。そもそも初期費用や決済手数料などのランニングコストはホームページに掲載されていない場合もあるので、見積もりを依頼して検討するとよいでしょう。見積もりを依頼する際は取り扱っている商材・サービス、顧客層、顧客単価など、見積もり作成に役立つデータを詳しく伝えましょう。データが多ければ、より精度が高い見積もりが期待できます。
見積もりを取ったら内訳をしっかり確認します。不明点があった場合、事前に問い合わせて解決するのがおすすめです。適正価格かどうかを判断するために、複数の決済代行サービスから見積もりを取り、比較するのも良いでしょう。
短期・長期の両方の視点で手数料を考える
決済代行サービスの手数料を比較する際は、費用の安さを重視してしまいがちですが、短期・長期の両方の視点で手数料を考えるのが重要です。
例えば、事業規模が小さい、または事業を始めたばかりなど今後の見通しがあまり確実でない場合は、導入コストや月額料金が安いものを選ぶのが良いでしょう。事業規模が小さい時期は決済の頻度が少なく、運転資金も少ない傾向にあります。そのため決済手数料のような決済1回ごとに発生する費用を安く抑えるより、導入コストや月額料金を安く抑えた方が月々の負担を軽減できるのです。
逆に、事業規模が大きい場合や今後の見通しが明るい場合は、固定費が割高でも決済手数料が安いものを選ぶとよいでしょう。事業規模が大きい場合、決済の頻度や金額、運転資金などが増加します。決済の頻度や金額が増えているなら、固定費が高くても決済手数料率が低い方が、トータルで支払うコストを抑えられる可能性があるのです。
また決済代行サービスには「海外事業に強い」「セキュリティに強い」など、サービスごとに特徴や強みがあります。海外客を取り込みたいなどイレギュラーな要望がある場合は、それに対応したものを選べば、手数料は割高でも長期的に見るとメリットが大きい可能性があります。
オプションサービスを確認する
決済代行会社が提供している決済代行以外のサービスにも注目して選ぶのもポイントの1つです。サービス内容や有償・無償は決済代行会社により異なりますが、決済代行に加えてオプションサービスを利用すれば、業務効率向上や売り上げアップが見込めます。
オプションサービスには継続課金やクレジットカード洗替サービス、早期入金オプションなどがあります。継続課金は継続的に提供するサービスの利用者に対して、定期的に課金を行う決済方法です。継続課金の中には、2ヶ月に1回などの定期課金や、使用した分のみ課金する従量課金など、さまざまな課金方式があります。学習塾やスポーツジムのような毎月支払いが発生するタイプのサービスで継続課金を導入すると、事務作業の手間が減らせるでしょう。
クレジットカード洗替サービスは、クレジットカードの有効期限を確認し、有効期限が切れていれば、カード番号や有効期限などを自動で最新の情報に更新する機能です。通常、クレジットカードの有効期限が切れた場合、ユーザー側がカード情報を更新する、別のカードを登録するなどの対応を取ります。一方、洗替サービスなら自動で最新の情報に更新されるので、ユーザーの手間がかかりません。また、有効期限切れなどで生じる決済エラーを防ぐ効果も期待できます。特にクレジットカード決済の継続課金を導入している場合、洗替サービスはおすすめです。カードの有効期限が切れると決済ミスで課金ができなくなる上に、決済ミスをきっかけにユーザーがサービスから離脱するケースもあるからです。
早期入金オプションは売り上げが入金されるまでの日数を短縮し、入金サイクルを早めるオプションで、キャッシュフロー(資金繰り)を改善したい事業者におすすめです。
この他に、リコーリースには請求書発行代行サービスがあります。請求書発行代行サービスは専用Webサイトで請求データを作成すれば、印刷と封入、封緘から発送まで行います。そのため請求書発行に関わる事務作業を大幅に軽減可能です。人手が足りず請求書の作成・発送作業が負担になっている方、請求書の不備が多い方などにおすすめのオプションサービスです。
導入費用0円、使わない月の基本料金0円のリコーリースにぜひお見積りを!
決済代行の手数料は決済方法、業種や事業規模などで変わります。ホームページで手数料が公開されていない場合もあるので、決済代行サービスの詳しい手数料を知りたいなら見積もりを依頼するとよいでしょう。どこに見積もりを依頼すれば良いのか分からないという方は、導入費用0円・使わない月は基本料金0円のリコーリースがおすすめです。まずはフリーダイヤルもしくはお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合せ下さい!
「見積依頼」も素早く対応!
お気軽にご相談ください